人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

この冬はエアコンなしで暮らしたい

今週のお題ビフォーアフター

寒いから気軽にスイッチを入れる、それが無くなって

 今日は外は冷たい雨が降っている。昨日よりは幾分気温は高めだと気象予報士が朝の情報番組で話していた。部屋の中も十分寒いが、こたつに入っていれば暖かく過ごせる。最近私は自分でも驚くほど、起きたらすぐにエアコンのスイッチを入れようとはしない。以前は当たり前のようにリモコンのボタンを押していた。我慢して風邪を引いたら元も子もないという考えからだったが、それなら寒さに強い身体になればいいではないかと思い直した。

 冬は寒いから家に閉じこもりがちになる。それが普通だから仕方がないのかもしれないが、むしろ身体のためには積極的に冷たい外気に当たった方がいいようだ。それに家にばかりいて身体を動かさないと、動脈硬化などの原因になると新聞の記事で読んだことがある。私はこの頃朝起きるとまずは着替えをしてから布団を畳むことにしている。それまではパジャマのまま布団を押し入れに仕舞ってから着替えをしていたが、それではさすがに寒さが身に染みて耐えられない。まずは我が身を温めてから、布団を片づけた方が効率がいい。凍るような寒さをものともせず、グンゼの防寒下着のホットマジックを、その上にユニクロのタートルのフリースを着れば、危うくセーフで生き延びられる。

 想像していたより、暖房無しでもなんとかなりそうだと内心ほっとする。だが、まだ4℃ぐらいのものだから耐えられるのであって、よもや零度を下回るようなことがあれば、おそらく暖房無しにはいられない。その時は躊躇なく白旗をあげて、リモコンのスイッチを押すだろうことは明かだ。それでもできる限り、暖房に頼ることなく生活したいと思っている。家の中で暖かく過ごすために、あらゆる有効な情報を取り入れて環境整備も精一杯やった。窓際から部屋に冷気が入ってこないようにレースのカーテンを風よけのビニールカーテンに変えた。特筆すべきは、このカーテンの丈の長さが225mと長めなことで、しかも床に垂らさないと意味がないことだ。従来のように、何でもかんでもカーテンを二重にすればいいわけではない。私も最初はそんなことしてもたいして変わらないでしょうと信じなかったが、実際は全然違うので目から鱗だった。はっきりいって、ビニールは消耗品なので、何もそんな高い物を買う必要はない。ネットで検索して一番安い1800円の商品を買ったが、いい仕事をしてくれているのでありがたい。

 もう何年も前にテレビを見ていて、当時朝の情報番組を担当している女性アナウンサーの発言に仰天したことがある。なぜかと言うと、その人が「この冬はとうとう家で暖房器具を使わずに過ごしました」などと宣ったからだ。よくよく話を聞いてみると、朝起きたらすぐに身支度をして家を飛び出す生活で、気づいたらほとんど暖房器具を使わずじまいだったそうだ。そんな話を聞いても、俄かには信じられなかったが、今自分が暖房を付けない生活を実際してみると、長いことそこに留まらない限り十分あり得る話だと合点がいく。おそらくそのアナウンサーは仕事のことで頭がいっぱいで寒さなどたいして気にならなかったのではないだろうか。

 ある本によると、電気は確かに便利なエネルギーだが、実際には電気にも得意な仕事と苦手な仕事があるそうだ。当たり前のことだが苦手なことにはたくさんのエネルギーを費やさないといけない。それが熱を出す仕事で、例えば、電子レンジや炊飯器、電気ケトルなんかはたくさん電気を使う。だから、できればそれはガスの力を借りた方が効率がいいに決まっている。そう言えば、知人がホームベーカリーを買ってパン作りに熱中していたことがあった。それなのに久々に会った彼女は今はちょっとパン作りは中断していると言うなり溜息をついた。理由を尋ねると、あれは見た目より電気をたくさん使う器具のようで、暖房や炊飯器と同時に使うとすぐにブレーカーが落ちてしまうからだった。何でも電気に頼るとそんな不都合な現実に出くわしてしまうらしい。

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