人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

通帳の磁気が弱くなっております

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ATMで何でもできることに感動した

 先日お金をおろそうと、歩いて30分の銀行のATMに行った。家の近くにもあるのだが、そこは別の銀行なので、入出金はできるが振り込みや通帳の記帳はできない。通帳を家計簿代わりに使っている私はどうしても記帳が必要だった。以前新規で通帳を作るのにお金がかかるようになったと聞いて、会社の同僚に嘆いたことがあった。そしたら「まだ紙の通帳なんて使ってるの?とっくに皆web通帳にしてるよ」と呆れたような顔をされてしまった。いつものようにカードを差し込んで、通帳を入れた。そしたら「この通帳は磁気が弱くなっております」と言うメッセージが出た。一瞬、それじゃこの通帳は使えない!のか、困ったなあと思った。普通ならこんな時は「お取り扱いできません。窓口においでください」となるに決まっている。ここはATMだけで窓口はないから、少し歩いた先にある店舗まで歩かなければならない。面倒だなあ。

 だがその時は私の想像したのとは、まるっきり違っていた。次の画面には「少しお時間はかかりますが、この場で磁気を強くして使えるようにできます」!。何とご親切にもその場ですぐにやってくれるというではありませんか。そんなことができるのなら、ぜひお願いしたい。時間なんてかかっても構わない。銀行の窓口にわざわざ出向くぐらいならいくらでも待つつもりだった。「どうしますか?」と聞かれたので「はい」と同意した。「それでは、通帳の最新の画面を開いて入れてください」と指示される。少し待つと、今度は口座番号を入力するように言われ、確認が終わると、次は最新のページの最後の行の番号を入力して終わりだった。私の場合は22で、これで操作は完了した。「お客様の通帳の磁気は完全に修復されました」と画面にメッセージが出た。

 最初に「お時間がかかります」と言われて待つことを覚悟したが、ものの数分で終了したのには正直驚いた。最近の技術の進歩は本当に目覚ましいものがあると痛感した。まさかATMで磁気を強くすることができるなんてとても想像できなかった。通帳で出来るなら、きっとカードの磁気も修復が可能なのだろう。以前は窓口にわざわざ出向くしか方法がなかったのだが。

 ”通帳の磁気”で驚いていたら、先日の新聞の投書でさらに驚かされた。エアタグなるものの存在を知ったからだ。エアタグというのは紛失時にスマートフォンで現在地を教えてくれる小型の機械のこと。投書の主は80歳の高齢女性でもしもに備えて息子さんが持たせてくれたと言う。その人は財布をどこで失くしたのかわからなくて、困っていた。駐車場で失くしたのか、それとも別の場所でなのかと自分の行動を思い出してみた。そうだ、財布の中にエアタグを入れて置いたはずだ。さっそくスマホの画面を見る。「表示された画面は、私が普段使わない道へと大きく外れていく、公園の端まで来ると、動きは止まったままになった」という。なんととんでもないところまで財布は歩いてきて?しまっていた。財布が自分でそこまで来ることは不可能だから誰かに連れて来られたのだろう。「お札と小銭は無くなっていたが、エアタグ君は無事だった」とホッとされていた。

 私が気になったのは最後に書かれていた「もしも拾った人が家まで持ち帰っていたら、私はドアをたたいたのだろうか」という問いかけだった。たぶん財布を家に持ち帰る人はいないのではないだろうか。お金だけは取ってから、どこかに捨てるのではないかと私などは勝手に想像する。私の友人は子供をベビーカーに乗せていつも公園に行っていた。ある日銀行に寄ろうと、銀行の通帳やカードと財布を一緒にポーチに入れて持って行った。ポーチはベビーカーの持ち手に付けてあるプラスチックの丸いわっかに下げて置いた。ところがその日に限って子供がぐずりイライラしていたら、気づいた時にはポーチが無くなっていた。どこかに落としたらしい。警察にも届けたが、後から発見されたのはポーチのみで中身はなかった。もしもあの時、エアタグがあったなら、どうなっていただろうかと考えた。

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