人生は旅

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原稿執筆カフェって何?

原稿書き終わるまで帰れない!?ってどういうこと

 先日、新聞を読んでいたら、「原稿執筆カフェ」の文字が目に留まった。原稿執筆と言えば、作家や新聞記者がすることかと思ったら、今の時代はみなブログをやっているので特別なことではない。今こうやってこの記事を書いている私にも当てはまる。記事を読み進めていくと、このカフェはどうしても原稿を書いてしまいたい、いや、書かなければならない人にとっては有難い場所なのだ。料金は1時間300円で入店の時に自分の目標を店員に申告する決まりになっている。30分延長ごとに150円かかり、コーヒーと水は飲み放題だ。ちなみに記事を書いた記者さんは、「3時間で1200字」を目標に掲げた。いつもは時間をかけてじっくり記事を書くタイプだが、いい機会だと思って挑戦してみることにした。そしたら、見事目標を達成できたという。

 このカフェでは店長がお菓子を配りながら、1時間ごとにお客さんに声をかけて、進捗状況を聞いてくれる。席数は10席ほどの小さな店だが、皆真剣な表情でパソコンに向かい、キーをたたいている。終始自分の世界に没入しているので、他人がキーをたたく音など気にならないのだろう。それに精神的に追い込まれている?のは自分だけではないので、頑張ろうと思えてくるし、刺激を受ける。つまり、否が応でもモチベーションが上がるのだ。普通のカフェならこうはいかない。隣の席の人がひとりの世界に浸っている人ならいいが、運悪くおしゃべりを楽しんでいるようなカップルや友達同士だと原稿執筆どころではなくなる。正直言って煩いし、それどころか、彼らの話にいつの間にか聞き耳を立ててしまっている。

 でも、その話がすごく面白いこともあって、後であんな世界もあったのかと思ったりする。こっそりと他人の話を盗み聞きして、要するに社会勉強をしていたのだ。私個人としては、あんな煩いカフェで、あんな落ち着かない環境でブログを書くことはできない。今までやったことはないし、やろうとも思わないが、集中力が続かないと思う。私のカフェを利用する目的は語学の勉強で、その先にはいつも海外旅行という目標があった。家に居るとどうしても気が散って集中できないから、カフェに行く、ただそれだけの単純な理由からだった。

 原稿執筆カフェの話に戻ると、「締め切りに追われていない人は入店できません」と店主自信がツイッターで呟いたら拡散したらしい。以前は動画スタジオだっというその店はコロナ禍で利用が激減してしまった。そんなとき知り合いの脚本家から「静かに脚本が書ける場所があったらいい」と聞いて、原稿を書く人向けのカフェにした。このカフェのコンセプトは「原稿書き終えるまで帰れません」で、無事目標を達成した人には「おめでとうございます」とお祝いの言葉をかけてくれる。どうしても原稿を書く必要がある職業作家や記者の方たちにとっては、まさに重宝する場所ではないですか。人間は追い込まれれば、それなりの能力を発揮できるものらしい。

 この記事を書いた記者が実際に体験してみた感想は、「たしかに会社や家よりも集中力が上がった」し、それと、「原稿を書くという共通点で繋がった仲間がいることが心強かった」そうだ。私の場合は、ブログを強制的に書かなければいけないとは思っていないので、利用する必要はないかなあと思う。かと言って、自分の部屋でスイスイと書けるかというと、そんな訳でもない。考えてみると、「目標を達成しないと帰れない」カフェだなんて物凄く恐ろしい?ところだ。小心者の私は心臓がドキドキして、入る前から冷や汗をかきそうだ。精神的にも肉体的にも悪影響を及ぼすのは必須なので、行かないほうがよさそうだ。

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