人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ドイツの思い出 続編その2

 

 

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ベルリンのマイスター認定のパン屋

日本での情報収集で、ドイツにはパン職人のマイスターの称号を持った店が数多くあることを知りました。ドイツパンと言えば、日本で有名なのはやはりプレッツェルだと思います。パンの皮がきつね色でつやつやしていて光沢があり、外はカリカリで中はもちもちの食感が最高ですね。それまで、クロワッサン、ショコラ、バゲットと言ったフランスパンしか知らなかったのですが、ベルリンに行ってドイツパンの美味しさに感激しました。

思えばパリでは私たち旅行者は、低価格に抑えられたバゲットや2ユーロ前後のクロワッサンやショコラぐらいしか買うものがないほどシンプルだったんです。それでちょっとフラストレーションが溜まっていたんです。その後パリから8時間ほど列車に乗って、ドイツ国境近くのストラスブールに行きました。そしたらそこのパン屋さんでは日本と同じようにバラエティー豊かな品ぞろえで旅の疲れも吹き飛びました。なんとブルーべリーやアップルのデニッシュはあるし、ピザパンも種類が豊富でお総菜まであったんです。しかも、値段が安いので一気にフラストレーションが解消してしまいました。

パンの中身は空洞の衝撃

さて、お目当てのマイスターに認定されているベルリンのパン屋さんは、賑やかな通りからは少し離れた静かな住宅街にありました。遠くから車で買いに来るお客さんもいるらしく、大きめの店を想像したのですがあっけないほど個人まりした小さな店でした。お店には中年の女の人がいて、たしか2~3個のパンを買った記憶があります。その中でも印象に残っていていて、今でも忘れられない味のパンがあります。それは直径15センチほどの丸くて平たいパンで、中にはカスタードクリームがはいっています。外の皮はかりかりで中の生地はもちもちしています。また食べたくなる味のパンでした。その味に引き付けられて、また1年後ベルリンに飛んで早速パン屋に行きました。同じパンを買ってホテルに帰り、パクついてみると、なんと中身が空洞だったんです。カスタードクリームは少しはしっこについている程度でした。とても悲しいですが、やはり、これって経済的なことが原因なのでしょうか。

ベルリンにも再開発の波が

そういえば、再開発の波に晒されているのはベルリンも例外ではなく、1年前には確かにそこの場所にあったお気に入りのカフェやレストランが跡形もなく消えているのです。フレンドリーな女の人3人でやっていたベーグルのお店は、まず、プレーン、バジル、チーズの3種類の中から自分の好きなものを選びます。それから中に入れるサーモンやハンバーグ等の具を注文するシステムでした。とっても雰囲気が良くて気に入っていたのですが、再び会うことはありませんでした。また、テラス席のイスにレインボーカラーのストールをかけて目立っていたカフェのおじさんは笑顔が素敵な人でした。今度行ったら絶対入ろうと思っていたのにそれもかないません。ショックを受けてあれ以来ベルリンには行っていません。

 

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