人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ベルリンの思い出 続編

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ベルリンで蜂に襲われそうになる?

ガイドブックに、夏のベルリンは蜂が多いので注意したほうがいい、と書いてありました。それで、その忠告に素直にしたがって薬局で虫よけリングを購入して持って行きました。よく街で小さなお子さんを乗せたベビーカーにぶら下げ式の虫よけをつけているのを見かけます。確かに虫よけが効くかどうかは疑問ですが、蜂に効くかどうかも怪しいものです。なのに、無いよりあった方がいいだなんて軽率な考えで腕にはめて使ってしまいました。

ベルリンにはリバーサイドカフェというのがあって、緑豊かな川沿いにあるカフェが人気でした。川からの涼しい風に吹かれて気持ちいい時間を過ごすはずだったのに、実際には蜂が異常に多くて気になって仕方がないのです。席を代わってはみたもののどこの席でも同じで,周りのお客さんも蜂の多さに戸惑っているようです。蜂はオレンジュースやコーラなどの飲み物に寄ってきて、よく見るとお客さんが飲み残したグラスに蜂の死がいが浮かんでいます。私の飲み物のグラスにも当然蜂が2~3匹とまっていて、腕にはめている虫よけリングなんて何の効果もありません。それどころか薬品の匂いが強すぎて、もうこれ以上我慢できなくて外してしまいました。そこへまた別の蜂が数匹寄ってきたので、たまらずカフェから退散しました。蜂といってもそれらの蜂はミツバチではなく、あしながバチのような大きめな蜂だったので、正直怖かったです。

当時ベルリンで流行っていたBIOビオスーパーの店先に、籐のかごで作ったおしゃれなイスが4~5席ありました。座ると頭がすっぽり隠れるので、日よけにもなって快適なようです。とても人気があるらしく全席使われていて、みなさん読書に熱中していました。それをうらやましく思っていたのですが、いざ自分が使ってみるとまたもや蜂に邪魔されてしまいました。だから、私にとっては蜂といえばベルリンでの日々が思い浮かびます。

カフェは原則ひとりで営業

前回のブログでカフェの開業のことを書きましたが、ベルリンのカフェは人件費の節約のこともあって、原則経営者ひとりで営業しているところが多いです。私が行ったカフェはオランダで修業した女の人がひとりでやっていて、日替わりのケーキは手作りだそうです。毎日午前10時からオープンエンドで営業していて、毎日のランチも2種類提供しています。オープンエンドとは、最後のお客さんが帰るまでは店を閉められないということです。だから遅いときは深夜2時になることもあるそうで、それでも来てくれるお客さんのためだから続けられるのだそうです。彼女は空いている時間があると店に置いてあるピアノを弾きます。そういう時間がとてもリラックスできるし、常連のお客さんが演奏してくれて一緒に楽しむこともあるそうです。ひとりだと、お客さんが大勢来たらたいへんなのではとの質問には、ベルリンならではの考え方で答えます。そういうときはお客さんが待っていてくれるし、かたづけはお客さんが手伝ってくれるから大丈夫だそうです。以前夏休みのころに行って見たら、夏季休暇で2週間ぐらいお休みしますとのことでした。休むべき時はちゃんと休むのがベルリン流なのですね。

 

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