人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

大型連休の過ごし方考

今週のお題「おうち時間2021」

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NHKまいにちフランス語のテキストのグラビアから。

いつもの散歩の距離を伸ばそうと思っていたら

 またゴールデンウイークが来てしまいましたが、どこにも行けません。と言うよりも行く気にならないというのが本音です。それでまた去年のように、いつもとは違う道を歩きまわり、日常における再発見をしようと思っていました。朝日新聞天声人語にも、「長い休みに家に居るとなんだか損をした気分になる。だから目的地を作り、そこに向かって・・・」と書いてあるので、皆考えることは同じなのだと思っていました。そしたら、ちょうど、テレビの報道番組で、「屋外でマスクでも感染する」のだとアナウンサーが注意を呼び掛けていました。そう言えば、先日の新聞の記事で「人の集まる場所に出かけた覚えはないのに、スーパーに買い物に行っていただけなのにコロナに感染してしまった」と嘆いている女性の悲痛な声を聞いたばかりでした。

 そんな話を聞いて、ありえないとしか思っていなかったのですが、マスクでは自分を感染から守れないのだと実感しました。屋外でマスクをつけていれば安心だなんて、そんな簡単なことではないようです。こうなると、外に出ないことが一番なのですが、そんなに容易なことではありません。こうなると、行きつくところは、やはりワクチンなのです。できるだけ早くワクチンを打ちたい、そうでもしなければ外を自由に歩きまわることは無理なのかもしれません。でも今の状況では、もしかしたら感染するかもなどという不安を抱えたままでは怖いので、それを打ち消して外を歩かなければならないのです。

 先日、お昼ごろ家から遠いスーパーに行こうと歩いていたら、予期せぬ事態に遭遇して面食らってしまいました。外国人、それもアジア系の生徒が多い日本語学校の前に山のような人だかりができていたのです。たいして広くもない舗道に、人、人、人が、通行の邪魔になるのに彼らはその場を動こうとはしないのです。通行人のことなど気にする様子はなく楽しそうに何やら談笑しています。そして、入り口からは続々と生徒たちが出て来るのです。こんな光景を見せつけられるのとは想像もできませんでした。誰もが名前を知っている某ディスカウントショップが閉店して、去年新しく学校ができたことは知っていました。でもいつだって静かで、学校が始まっている気配はありませんでした。町中にも以前のように中国人を見かけることもなかったのです。それなのに、あれだけ大勢の生徒たちがいるなんて、自分の思惑とは真逆の現実に仰天してしまいました。

 あんな事態に遭遇してしまったら、余計にワクチン接種に期待するしかありません。以前、テレビの報道番組のインタビューに高齢者の方が「ワクチンをできるだけ早く打って、海外旅行に行きたいの」と答えていました。この我儘だと誤解されてしまいそうな発言の中には、自分には人生においてそうは時間が残されていないからという本音が隠されているのです。誰にだって自分の好きなことをして気持ちよく生きる権利はあります。普通ならもちろんその方は海外旅行に行けたでしょう。でも今はそれは許されないからこそ嘆かわしいのです。そんな時は今までの考え方を疑ってかかり、発想の転換をすることが必要です。と言うより、そうでもしないと頭が心がどうにかなってしまいます。自分を守る上においても、今を生き延びる唯一の道だと言えます。

 「日本はいったいどうしたのですか?外から見ると、中途半端な外出制限と時短営業を続けて、そうしているうちに自然に収束するというラッキーを当てにしているとしか思えません」。こんな手厳しい発言をするのは英国在住の日本人作家の黒木亮さんです。ワクチン接種が進む英国ではワクチンを打つのはボランティアでそれも素人なのだそうです。近々2回目の接種をする予定になっている黒木さんも1回目は薬局で薬剤師の人に打ってもらいました。何の問題もないそうで、英国には「自分たちでできることならやればいい」という文化があるからだと指摘しています。

 さて、どうしても視線が外へ向いてしまうのですが、今は外がダメなので中へ向けるしかありません。自分の部屋を改めて見回すと、小高い山になっている挫折した本の数々がありました。「あれを何とかしなきゃ」です。いつも見ないようにしていましたが、手始めに再挑戦してみるのも悪くないかとふと思いました。

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