人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

厄介な人間関係からの卒業

今週のお題「〇〇からの卒業」

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 苦手な人と仕事をすることはストレス

 人間関係に悩む人は世の中に大勢いるらしく、転職の理由はそれしかないのが現実です。知人があるとき、行きつけの店で飲んでいて仕事の愚痴を言ったのです。そしたら「仕事はお芝居でしょう」などと指摘されてしまった。なるほど、俳優が自分の役を演じるように会社では演技すればいいのかと目から鱗だった。その役をひたすら演じるのに徹すれば悩んでいる暇などない、あるいは他人事と思えて悩む必要もないのかとも思えたとか。でも現実はそれを実践するのは困難なことだらけです。なぜなら、人間は感情という厄介な生き物を抱えて生きているからです。人間関係というの一筋縄ではいかなくて、もつれて、よじれて複雑に絡み合うものだからです。かくいう私なども、仕事のことしか話題がなく、いつも不機嫌そうな、苦手な相手と格闘してきたわけです。一番嫌なのが、その相手とエレベーターを待つのが一緒になったり、あるいはその中で二人きりになってしまうことで、沈黙が気まずいのです。ほんの僅かな時間が長く感じられて、こんな時はちょっとした会話でもしたら何とかしのげるのではと思いました。

 それで、自己啓発本の『誰とでも15分話せる本』などを本屋で読み漁り、その時に備えたりしました。それらの本によると、まずは天気の話題が一番当たり障りのない話題だそうで、さっそく試してみたものです。うまく行くかと思ったら、こちらが一方的に話しかけるだけで、当の相手は乗ってこないのです。会話のキャッチボールができないので、自然と会話は途切れて、避けたかったはずの沈黙が訪れるのです。相手が何か言ってくれないかとも思うのですが、そんなことを期待するだけ無駄なのでした。いつも思っていました、こんな時ちょっとした世間話、ビジネス英語ではスモールトークと言うそうですが、そんなスキルがあれば生きるのが楽しくなるのではと。本には簡単なように書いてありますが、”ローマは1日にしてならず”でうまくはいきませんでした。仕事を楽しくするのは、まず相手との関係をよくする必要があるからで、それにはコミュニケーションが大事です。だからスモールトークを利用して、相手と1ミリでも距離を縮めようと努力してきたのです。すこし近づいたかと思ってもそれは錯覚だったりして。

 そんなことを時間の無駄かもと思いながら、悩んできたきたのに、それが今では苦手な人と会わなくてもいいのです。コロナウイルス感染症によって、仕事が在宅勤務になったからです。それは確かに幸運なことなのですが、やはり寂しくて物足りなくて、自分の世界が狭まった気がするのはどうしようもないのです。会社の仲間と昼休みにおしゃべりしたり、仕事の帰りに飲みに行ったりすることができないのですから。変な話ですが、人が恋しくて堪らなくなるときがあります。生きていくということは、こちらに向かってくる障害物を避けたり、うまく除けたりしながら道を歩くようなものだと誰かから聞いたことがあります。常に四方注意なのですが、その中でいろいろ学んでいき、楽しく思えてきたら大成功なのだと言いたいのです。いずれにしろ、今の私は苦手な人と実際に会う必要がなくなったからと言って、ストレスが消えたわけではありません。厄介な人間関係から卒業したいのはやまやまですが、それはまだ先になりそうです。

mikonacolon