人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

伊藤理佐さんの隙間時間活用法

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「今、できた」で達成感が

 伊藤理佐さんの『大人になった女子たちへ』を読んで朝からまたもや大笑いです。誰でも、やらなくてはならないけど、いざとなると腰が重いことってあると思うのです。もっともフットワークが軽くて何でもサクサク動ける方には無縁のお話ですが。伊藤さんにとっては、金魚のエサやりとか、ボタン付けとか、いつも気になってる植木の枝を切ることがそれらしいのです。そんなめんどくさいことを、朝の忙しいドタバタの最中にものの1分でやってしまえるとしたら、これはまさに記憶に残る経験です。ある朝ふと天の声がして「今ならできるぞ」と囁くので、スキを見つけて金魚にエサをやってみたそうです。そしたら成功しました、「いつの間にかできちゃいました!わりと簡単に」と自分でも拍子抜けするくらいに。「オオゴトと思っていることは、割と短い時間にできるのではないか」と予想外の発見をして目から鱗が落ちたようです。「今、できた」に味を占めた伊藤さんの行動はエスカレートしていき、ふと気が付いたら夕食時に一仕事していたのです。なんと台所ではなくて庭で前から気(木)になっていた葉っぱぼうぼうで邪魔なだけの木を切っていたのです。側に不思議そうな顔をして突っ立ったままの隣の奥さんがいたのには参ってしまったそうですが。その気まずい場面も、こちら読者としては爆笑ものです。

隙間時間の活用法が暴走

 夕食に集中するべき時間なのに、他のことに熱中してしまう、そして自分でもそれを止められないでやってしまう。日ごろから常に隙間時間を活用しようと考えていれば当然起こり得る事態です。伊藤さんの取った行動は、私にも「あるある」で面倒なことでやらなければならないことをサクッとしたいのです。つまり朝の「やる気スイッチ」が入ったままであまり気が進まないことをやってしまいたいわけです。例えば、お風呂やトイレの掃除がその類ですが毎日やればものの5分で済むのだとわかります。忙しい時間にスキを見つけてやれば、何も考えないで習慣としてできてしまうので楽なのです。

 そう言えば、伊藤さんのように隙間時間の活用法が暴走してしまったことがありました。台所で夕食の支度をしていたら、ふと頭に浮かんだのは「靴下の穴をふさがなきゃ」とか「鳥が実を食べに来るから切らなきゃ」などいろいろ。でも優先順位を考えたら今やるべきことはひとつでした。明日の朝のことを思ったら「今やるしかない、今がまさにその時」でした。すぐにハサミを持って外に出ると、鳥が好きな木の実の部分だけを切り取り始めたのです。手が届かないところの実は諦めたのですが、それでもだいぶ無くなったので鳥のいたずらを防げます。鳥も虫の居所が悪い時は食べたかすの種をそこら中にばらまいて汚すからです。それでも毎日のようにはやらないので鳥もその点はちゃんと心得ているようです。

 以前「名もなき家事」という言葉が話題になりましたが、生きていくうえで逃れられない事項をなかったかのように済ませたいのです。隙間時間の活用も毎日を気持ちよく暮らすためには必須事項です。ただ、何か一つのことに集中すべき時に、ふと別のことが思い浮かぶようであれば問題です。隙間時間の有効利用と自分の時間を大切にすることをはき違えないようにしたいものです。

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