人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

換気システムって何?

まるでホテルのよう、だが電気代に仰天!

 5月になってから、曇りや雨の日が多く、いまひとつ天気がスッキリしない日が続いている。気になるのは洗濯物がなかなか乾かないことで、部屋に干すしかないのだが鬱陶しくて仕方がない。まだ梅雨になっていないのに、今から頭の中がモヤモヤしてる。これでは本格的な梅雨に入ったら、一体どうやって暮らせばいいのだろうか。まあ、そうは言ってもここ数年は空梅雨で、意外に晴れた日が多いので助かってるのだが。

 洗濯物のことで友達に愚痴ったら、「うちは全然大丈夫だよ。家の中でもよく乾いてくれる」などと信じられない言葉が返ってきた。

「どうしたの?乾燥機でも買ったの?」

「違うよ。部屋の中が”24時間換気”になってるの」

「24時間って、一日中換気扇点けっぱなしなの?」

「そういうこと。だから風呂場はいつも乾いているの。そのおかげでカビが生えないのよ。凄いでしょう!」

彼女は先月バリアフリー市営住宅に引っ越したばかりだ。最初は換気装置のスイッチを見て、「まるでホテルにいるみたい」と戸惑ったそうだ。それからすぐに気づいたのは、台所の布巾や手拭き、洗面台に掛けてあるタオルが以前のアパートのようにビショビショにならないことだった。使う時にはいつも乾いた状態なので、なぜなのだろうと不思議でならなかった。それでやっとわかった、部屋中がいつも換気されている状態なので、自然に乾いてしまうのだと。以前は換気扇を回したり、空気清浄機をつけたりすると、そこから出る風で寒くて堪らなかった。だが、今住んでいる部屋の換気システムは全然そんなことはないので、常に換気扇が回っている感覚はない。

 家の中で干しっぱなしにしておくだけで、洗濯物が乾いてしまうのだから、うれしいかぎりだ。問題はどこに干して置くかということ。家の中で一番洗濯物が乾きそうなところはどこか考えたら、なんと言っても風呂場だ。そうだ、風呂場に洗濯物の干し場を作ろうと考えた。ネットで「竿受け」と入力すると、いろんなタイプのものがある。その中にマグネットでがっちりとくっつく、なんだか良さそうな商品があった。レビューを見ると、皆とても便利なので重宝していることが分かった。

 実を言うと、それまでは風呂場に洗濯物を干すことには抵抗があった。何と言ってもあんなジメジメしていて、油断すればすぐにカビが生えてしまうところに、わざわざ濡れている洗濯物を干すことに自体、信じられないことだった。そう言えば、、マンションに住んでいる友達のひとりは風呂場に乾燥機をつけていた。浴室全体が乾燥室になるので、洗濯物の悩みから解放されると最初のうちはとても喜んで使っていた。だが、月末に通帳の電気代の引き落とし額を見て仰天した。目の玉が飛び出るくらい高かった。少し考えてみればわかることなのだが、乾燥室というのはエアコンを使うのと同じくらい電気を食うものなのだ。電気代を見て恐ろしくなったので、それ以来あんなものは使わないと決めた。何も知らない他人から見れば、宝の持ち腐れでしかないのだが。彼女曰く、「便利ですよと勧められたが、あんなもの、つけるんじゃなかった!」そうだ。

 さて、市営住宅に住む友だちの話に戻ると、ある日、彼女は浴室以上に洗濯物の乾きがいい場所を見つけた。ある雨の日、四角い物干しハンガーをかけるところが見つからないので、とりあえず北側にある部屋の窓際にかけて置いた。すると、翌日の朝試しに触ってみたら意外にも乾いていた。これはいったい、どういうことなのだろう。それだけ部屋の空気が乾燥しているということなのだろうか。部屋の中にいて、喉が痛いとか、特に身体に感じるようなことはないのだが。まるでヨーロッパかどこかのホテルにいるような気分になってしまうと言う。引っ越していいことづくめのような気がするが、やはり快適さはタダではなかった。換気システムにはちゃんと電気代がかかっていた。以前よりもどう考えても3千円ほど電気代が高い。ただ、幸運なことにNTTのフレッツ光の料金が同額程度下がったので、プラスマイナスゼロになって、まあいいかと納得するしかなかった。

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