人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

中国映画の父親像は想定外

今週のお題「お父さん」

f:id:mikonacolon:20200620071114j:plain

▲昨日シャワーをいっぱい浴びたせいか今朝は生き生きしている様子のアジサイ

今日はまた暑くなりそうな予感がするけど負けないでね。

娘は急に父親のことが気になり始めて

 もう題名は忘れてしまったのに、その内容だけはしっかり覚えている映画があります。それも外国の映画でも日本の映画でもない、なぜだか中国映画なのです。最初のうちはお決まりの父と娘たちの物語だと思っていたら、最後には「ええ~うそでしょう!?」とのけぞるくらいの場面が展開したんです。信じられない事実に思わず、まさかこうなるとはねと驚くばかりでした。年をとったら分相応になんてことはないのです。いくつになっても自分の人生を生きなきゃなのです。

 中国の田舎町に父親と2人の娘が暮らしていました。3人娘がいるのですが、長女だけは都会に出てキャリアウーマンとして自立していたのです。自分なりの目標をもって仕事に邁進し満足していたはずでした。これまでいくつか恋愛もしたのですがどうもうまくいかないのです。恋人とうまくいかなくなって別れようとしていた時、突然もういいかなと思い始めました。都会で頑張って来たのですが少し疲れを感じていたのです。いつになく弱気になって故郷に帰ろうかと思い始めたら、年老いた父親のことが思い浮かびました。今まで考えたこともなかった父親のことが急に心配になったのです。

父親は娘の幼馴染を気にかけて

 父親はもう引退したのですが、以前は都心の有名な中国料理店の料理長でした。今も復帰のオファーが入るのですがそのつもりはないようです。当時の弟子も時々は尋ねてくるほど周囲の信頼は厚いのです。毎日ご飯の支度、洗濯や娘たちの身の回りの世話をして忙しく過ごしています。そんな中でも娘の幼馴染の母子のことを気にかけていたのです。シングルマザーだから大変だろうと思い、子供に弁当を作ってやったりして親子のように接していたのです。少なくともはた目にはそう見えたのですが、彼女の母が亡くなって子供と二人きりになると変化が訪れます。親子のような関係だと思っていたらいつしか男女の愛に変わっていたんです。父親は母子を守るために結婚を決意し、仕事に戻ってまた頑張ろうと奮起するのです。

娘は父親の行動にショックを受ける

 これからは父親のために生きようと思った長女はショックを受けます。自分の父親が娘のような友達を愛するだなんてとても理解できません。それよりも年老いた父親が結婚だなんて、さらに子供ができてしまったことも許せないのです。娘としては最後まで自分たちだけの父親でいて欲しかったのです。父親と静かに暮らそうと決めて、自分の人生に父親が不可欠だと思い込みました。それなのに父親はちゃんと自分の人生を生きていたのです。娘の許しを得ようなんて考えることなく、自分の気持ちに正直に行動していただけなのです。娘としては父親が一人の男性になってしまうのは寂しいのです。それでも人が自分の人生を生きようとするのを阻む権利は娘と言えどもないのです。それにしても、中国映画でこんなにも突拍子もない父親が登場するとは!ありえない話ではありましたが、いくつになっても自分の人生を諦めないで生きようというメッセージだけはちゃんと受け取りました。

mikonacolon