人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

実家に帰ってカフェ三昧

今週のお題「わたしの実家」

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実家での楽しみは喫茶店のモーニングで、至福の時を

 私にとって実家に帰る楽しみは犬や猫と会えることだけでなく、お気に入りの喫茶店のモーニングサービスを満喫することです。幸運にも私が生まれた地域は昔からカフェ文化が根づいているせいか、驚くほどたくさんの喫茶店があります。たいていは自分の家の土地で営業しているので、都会のように家賃を心配することもありません。ホットと呼ばれるコーヒーが一杯300円程度で飲めて、それにおまけがつきます。暖かいおしぼりはもちろん、トーストとゆで卵、ピーナツなどもついてその値段です。こんなにおまけを付けてやっていけるのだろうか、と内心ひやひやしてしまうほどです。それに都心で飲むコーヒーと何が違うかというと、飲み終わるまでに飲み物が冷めないこと、つまり最初からカップが十分温められているのです。かといって、最初飲むときに火傷するわけでもなく、適度な温度が飲み終わるまで持続するので最後の一口まで美味しいコーヒーを味わうことができます。

 コロナが流行って以来、行きつけのカフェに行かなくなって久しいのですが、チェーン店のためかその店のコーヒーはすぐに冷めてしまいました。だから最後まで暖かいコーヒーが飲みたかったら、自分でマイボトルを持参するしかありません。正直言って、今までコーヒーの温度になど全く気付くことなく生きてきましたが、実家のある地域では最後の一口まで暖かいのが普通なのでした。それは家庭的な店から、洋風の少しおしゃれなカフェまで飲み歩いてみてもいっこうに変りませんでした。最後まで暖かいコーヒーが飲める幸せ、といっても私はブラックは苦手でもっぱらカフェラテを注文するのですが、とにかくコーヒーの暖かさが身に染みたのでした。

 兄のお嫁さんのミチコさんが「近所にある”たんぽぽ”に行ってみる?」とテレビで箱根駅伝を見ている時に、私に尋ねました。”たんぽぽ”とは近所と言っても歩けば15分はかかる村の外れにある喫茶店です。聞くところによると、そこは高齢者のたまり場のようになっていて、毎日暇を持て余したお年寄りが集って、きっとろくでもない事、おそらく人の悪口などある事ないことを言って時間つぶしをしているのだろう、とミチコさんは顔をしかめます。「ミチコさんもおいでよ」と近所の人に言われるのですが、コーヒーがあまり好きではないので、やんわりと断ります。

 高齢者が毎日喫茶店に集うと聞かされて、私の感想は「へえ~、そうなんだ」の一言でとても新鮮でした。やはりこの地域の住民にとっては喫茶店でコーヒーを飲むことはごくごく当たり前のことで、地域に溶け込んでる文化なのです。昔この地域は毛織物の生産が盛んで、機織り機の音が夜遅くまで鳴り響いていました。機織り機で作業をするのはほとんどが奥さんの役目で、では旦那さんは何をするのかといったらマネージメントで、もっぱら営業です。はっきり言って奥さんが機を織っている間、旦那さんはすることが無い、なので一時避難の場所としての喫茶店が必要でした。それに取引先と商談をする場所としても喫茶店は大いに重宝されました。

 そんな土地柄か、やがてポリエステルという安くて便利な製品が日本の市場に入って来ると、たちまち毛織物は衰退していくのに、それでもカフェ文化だけは残っているのです。でも子供の頃を思い出すと、たいして喫茶店に連れて行ってもらった記憶はありません。その頃の私にとって喫茶店は外から眺めるもので、中がどうなっているかは知る由もありませんでした。そう言えば、小学校の先生が仕事帰りに喫茶店に同僚と立ち寄った時のことを話していたのを思い出しました。ちょうどボーナスの時で皆でワイワイと明細の見せ合いっこをしていたそうです。そしたら隣の席にいた人たちから、「羨ましい!」との声が上がりました。理由を聞いてみたら、その人たちの会社はそんなオープンな雰囲気は全くないからでした。

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