人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

集中するために必要なこと

今週のお題「デスクまわり」

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そのことだけに集中できる環境を自ら作り出す

 以前の私は、自分の部屋にダイニングテーブルを置いて、それを机代わりにしていた。なぜかと言うと、普通の机だと狭すぎて、すぐに作業スペースが埋まってしまって、イライラしてしまうからだった。いざ何かをやろうとすると、せっかくやる気を出したのに、すぐ始められない。まずは目の前の物を片付けてからでないとダメなのだ。そうなのだ、机の上に常に物をスタンバイしてすぐ使えるようにして置いたはずなのに、いつの間にか物の集積所、どう見ても物置になっていた。何かを書き留めて置くためのメモ用紙、ボールペン、買っては見たものの、読みかけたまま中断した本、毎日勉強すると決めている中国語のラジオ講座のテキスト等々、があちこちに散らばって、机の上は満杯状態だった。

 そしてその広いテーブルの脇にはスチール製の本棚があるのだが、これを有効に活用できていたかというと甚だ疑わしい。要するにこちらも過去に利用した旅行のガイドブックや英語、フランス語、スペイン語などのラジオテキストが並んでいるのだが、すっかり埃を被っていた。いつかは何かの役に立つだろうと固く信じていたが、いっこうにその機会はやっては来なかった。一番下の棚などは、買ってはみたものの、たいして面白くないので嫌気がさした本のたどり着く場所になっていた。ほとんど普段は目につかないその場所は厄介払いした本の住処となった。要するにスチールの本棚はあってもなくても、あまり気にもしない、死んでいる場所だった。

 何かを集中してやるのには、やはり椅子に座った方が足も楽だし、快適なのではと思いこんでいた。でも、そのうち寒い季節になると、机に向かうのが苦痛になってきた。エアコンの温かい風が顔の方にばかり来るのが鬱陶しくて、こたつの温もりが恋しくなった。こたつはたしかに暖かくていいが、何か物事に集中するのには向いてはいない。頭がぼうっとして、いい気持ちになってしまい、気が付くといつの間にか寝てしまっているからだ。頭寒足熱とはよく言ったもので、何かいいものはないかと探したら、洗えるホットカーペットを見つけた。大きさは畳一条のサイズでひとり用で場所も取らず、何より軽いのが嬉しい。今使っているテーブルは若い頃三畳のアパートに住んでいた頃、もう沖縄に帰るというお姉さんに貰ったもので、年数がかなり経っているので、こたつとしては使ってはいない。でもテーブルとしては今も立派に現役でいてくれる。今まで折り畳めるテーブルをいくつも買ったが、すべて最後には足が壊れて粗大ごみに出す羽目になった。その点でこたつの足はなんて頑丈なのだろうと感心する。

 現在の私の机は一人用の古びたこたつで、このブログを書いている今はこたつテーブルの上にノートパソコンとマウスしか置いていない。以前使っていたダイニングテーブルのようにはスペースがないので、ボールペンだのメモ用紙などのちょっとした物を置いても邪魔になる。だから何も置かないことにしたら、かえって気が散ることもなく、目に前のことに集中できる。それに私は正座することにあまり抵抗はなくて、脚が痛いとかそれほど気にならない性質で、むしろその方が落ち着けるのだと気付いた。テーブルの隣には5段になっているノッポのカラーボックスと普通のどこにでもあるものの二つがある。今必要なテキストや辞書、読みかけの本などをそれぞれ置き場所を決めて使っている。手を伸ばせば容易に取り出せる配置にしてあるのでストレスもない。日常生活でいつも必要になる物、例えば、ボールペン、マーカー、ハサミ、のり、テープ等の細々とした物はペン立てに入れ、百円ショップで買ったボックスに収納してこたつの下に置いてみた。ある本によると、物を捜すストレスを軽減する方法はすべての物にそれぞれの居場所を作ってあげることだと言う。そして、間違っても物が帰って行く場所を勝手に変更してはいけないのだ。

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