人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

もう少し深く考えようで「熟」

今週のお題「現時点での今年の漢字

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主婦の友社『イギリス、本物のくつろぎインテリアを訪ねて』から。

注文する前に今一度考えてみることが必要

 誰もがあったらいいなと考えるのものが、お金で買える。しかもネットでクリックさえすれば簡単に手に入ってしまう、としたら躊躇などしないで注文するだろう。私の場合もそうだった。炊ける弁当箱が今とても人気がある、爆発的に売れているそうだと噂に聞いた。テレビのニュース番組でも取り上げられていた。だから、もしそんな優れものがあるとしたら、絶対欲しいと思ってしまった。同僚が冷たい弁当を食べている側で、自分がほかほかの炊き立てご飯を食べる場面を想像してほくそ笑んだ。そんな夢のような、自慢できるような弁当箱が本当にあるのだろうかという疑念もチラッとは頭をかすめたが、すぐに消えた。なんだかよさそうだというプラスの側面しか目に入らなかった。

 それに私はすでに旅行用のミニ炊飯器を持っていたので、弁当箱型の炊飯器なら十分んあり得ると考えた。だから試しに買ってみようと思った。注文する前に購入者のレビューを参考までに見たのだが、3人が全員、「梱包がとてもしっかりしていてよかった」と書いていた。普通なら、もっと使ってみた感想が書かれていないとおかしい。炊きあがりはどうなのかとか、保温ができるので便利だとか、そんな類のことだ。でも舞い上がっていた私はそのことに気づかなかった。たぶん皆満足しているのだろうと勝手に思い込んでいた。だから失敗したのかもしれない。でも確かに夢破れたが、失敗は想定内だった。思ったものと違ったら自分で送料を負担し、送ったらそれで一件落着のはずだった。すぐに自分がやらかした失敗を忘れてしまえばよかった。

 でも今回はそうはいかなかった。商品の発送料を要求されて、入金が確認されなければ、キャンセルの手続きはできないと言われた。まさに想定外の事態だった。さすがの私もこれには仰天したが、よく考えたら、送料無料だから無理もないかと納得した。こちらにとっては送料無料でも、あちらは送料660円を負担しているのだから。ただ問題なのは、返品の際の注意書きを明記していないことだ。商品を売る時点ではっきりさせておくべきだと思う。そうでないと購入者は無駄に思い悩むことになる。私などは、ゆうちょ銀行のATMで振り込みをしたら、手数料はいくらになるかをネットで検索した。たしか220円だったはずだが、660円を送金するのに220円もかかるのかと考え込んだ。面倒だなあと思いながらも実際に送金したら、手数料は100円で済んで「なあ~んだ」と拍子抜けした。

 実はお金を送金するまでに数回、相手の会社とメールを交換した。私が抗議文を送っても相手は全く取り合わず、最後に自社の規定とやらのガイド文を参考にするように言ってきた。3610円で買った商品をキャンセルしてもらうのに返品の際の宅急便代830円、それに発送料660円と送金手数料100円がかかった。なんだか複雑な心境だ。いずれにせよ、これからは商品を買う時はもっと慎重になった方がよさそうだ。好奇心に駆られて、突き進むとロクなことにならないかもしれない。先日買い物をしたショッピングサイトから商品を買った感想を書いてみませんかとメールが来た。正直、どうするべきか迷っている。思った通りのことをそのまま文字にしていいものなのかどうか。

 先日、性懲りもなく他の会社の「炊ける弁当箱」のレビューを見てみた。その弁当箱は保温のスイッチもちゃんとついていて、「美味しく炊けるので、毎日会社に持って行きます」とのコメントもあったが、中にはこんな人もいた。「何回か使ったら壊れてしまいました。でも、値段が安い商品なので、こんなものなのかなあとも思います」。この人はまた買い替えるつもりのようだった。今度ネットで商品を買う時は、欲しいという心のままに買ってしまうのではなく、もっとレビューを読んでみて冷静に判断することが必要だと痛感している。

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