人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

食べる時間を変えなさい

この本を読んだら、朝食が食べたくなる

 この本『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』を読んだら、目から鱗だった。私はプチ断食という言葉を知らず、それが従来のカロリー制限ではなくて、食事時間制限法だとわかったからだ。つまり、前日の夕食から翌日の朝食まで12時間空ければ、何を食べても自由だと言うのだから驚くしかない。そうはいっても、四六時中食べ物を食べているわけにはいかず、普通は昼食と、夕食に分けて食べることになる。たた、脂肪を本気で落としたければ、何を食べるかが一番のカギとなる。

 冒頭で著者が提案したいことはたった3つのこと。一つ目は朝、光を浴びる、二つ目は朝食をしっかり食べる。最後の三つ目は夕食から翌日の朝食まで、12時間以上の絶食時間を作ろう、ということだ。例えば、私の場合は夜7時ごろ夕食をとるので、朝食は朝の7時に取ればいい。その朝食も何でもいいわけではなくて、できればご飯とわかめの味噌汁、焼き魚、納豆などの純和食が望ましい。というか本気で脂肪を落としたいなら、エネルギー源となる糖質と筋肉の元になるたんぱく質を多めにとるようにしたい。著者によると、元々人間の体内時計と外の時間は30分ほど狂っているらしく、それを元通りにするためには、朝の光を浴びて、朝食をゆっくりとることが必要になる。

 もしも、朝食を食べないと、体内時計が動き出さず、結局は夕食に2食分食べてしまうことにもなる。朝食を抜いたとしても、一日の摂取カロリーが減るとは限らない。特筆すべきことは朝食が睡眠中に脂肪を燃えやすくすることだ。正直言って、これには目から鱗だった。以前に夜の10時から12時までくらいが脂肪が燃焼する時間帯だと聞いたことがある。だから早寝早起きの人には太っている人がいないらしい。一方でその時間は食物を摂取すると、一番脂肪を身体に溜め込みやすい時間帯でもある。脂肪が燃える理由は、「私たちは日中は糖質(ブドウ糖)をエネルギー源にしているが、睡眠中は体内に蓄えられた脂肪を材料にしてエネルギーを作る。日中の活動期と夜間の休息期とでは代謝の仕方が大きく変わる。朝食は、寝ている間に行われる脂肪を酸化して分解する脂肪酸化を起こしやすくする」からだ。

 さらに、朝食抜きのツケは夜の食欲にブレーキがかからないと言う落とし穴もあるという。体内時計は食欲もコントロールしており、遅い夕食やその後の夜食が常態化すると、食欲は猛烈に高まりやすいという特徴がある。「夜食のカップラーメンはなぜ昼間食べるよりうまいのか」の章でカップラーメンがいかに病みつきになるかについて指摘されていて、人を糖質と脂質からなるカップラーメンに夢中にさせるのはドパーミンという物質だ。どこかで聞いた覚えがある名前の快楽物質だが、またこの物質は夜になると分泌されやすい。

 カップラーメンと言えば、中学生の頃に夜勉強すると言う名目で夜更かしをして、お腹が空くとよく食べた。太るとわかっていても、どうしてもやめられなくて、その結果丸々と太ってしまった。部活をして疲れて帰って来て、夕食を食べると眠くて起きていられない。すぐに寝てしまうので、当たり前のように夜中に活動していた。信じられないことだが、現在ではたまに夜更かしをしても何も食べなくても平気な身体になった。歯磨きが”今日は食べるの終了”のサインになっている。

 この本では、本気で脂肪を落としたかったら、夕食は軽めを奨励しているが、私は目いっぱい食べてしまう。それは後で、何か食べたくなったら後悔するからで、いつも「今日はこれぐらいでいいかなあ?」と自問している。それでも寝る3時間前には食べるのを終えるように努力はしている。私の友人は夜遅く小腹が空いた時は、炭酸水を飲んでいる。箱買いをしているので、「炭酸水がそんなに好きなの?」と聞いてみた。そうしたら帰ってきた答えは「好きじゃないけど、腹が膨れるから仕方なく」で、苦笑いしていた。

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