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ウナギが絶滅危惧種とは知らなかった私

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▲珍しい白いアジサイを見つけた。ふと見ると私だけでなく道行く人が立ち止まって眺めていた。

ウナギは絶滅危惧種

 頭の中にコロナの話題ばかりが渦巻いているときに、新聞の一面にウナギの記事を見つけました。今年は養殖向けの稚魚の捕獲量が過去最低だった昨年の5倍に増えたそうなのです。そうか、もうそんな季節なのかと時間が過ぎるのも忘れていたことに気が付きました。思えば去年はウナギの稚魚が漁獲量が減って値段が高騰するなんて聞かされました。そして、その時初めてウナギが日本の天然記念物の朱鷺やパンダ並みに絶滅危惧種であることを知りました。まさに目から鱗で、そんなに希少なものを何も知らずに食べていたなんて!なんだか無知な自分が恥ずかしすぎて、友達にも聞いて確かめてみたのです。そしたら私と同様に地球規模でウナギのことを考えてみたことなどなかったのです。統計によると、日本人は世界一のウナギ好きで、年間消費量は5万トンにも及ぶそうです。

今年の土用の丑の日はどうなるのか

 今年の土用の丑の日は7月21日ですが、スーパーではまたいつもの光景が見られるのかどうか。ウナギの季節にはスーパーは賑わいを見せる。店頭ではショーケースにウナギのかば焼きが中国産やら静岡産、鹿児島産と並べられて、お客さんを誘惑する。甘辛のたれの匂いや夏バテに効くという宣伝文句も「ウナギでも食べるとするか」と思わせるのに十分と言える。それに今年は値段的にも去年よりは少しお得感があると予想されている。ただ、今年はコロナ禍の真っただ中で、人はどう動くのか、財布のひもは簡単に緩むのかどうかが興味深いところです。

 思えば去年は新聞の記事で「それでもウナギが食べたいのですか」などというフレーズに出会って胸が痛んだ記憶があります。さらに、「物の道理が分かる人なら、今の状況から考えれば、少しは食べるのを控えたらどうですか」なんて言われたらドキドキしてしまいます。自己中とか自分勝手としか思えない自分をどう慰めていいのか戸惑ってしまうのです。ウナギが絶滅危惧種であることを知る前と後では当然取るべき行動が違ってきます。しかし、人間は欲が深いので、どうしても食べたいと思ったなら食べてしまうのです。特に自分の周りが何の躊躇もしないで呑気に食べているときなどは大胆になってしまいます。

ウナギにこだわらなくなった

 ウナギ大好きだった私も最近はそれほど食べたくなくなりました。あることをきっかけに「ウナギはもういいかも」と思えるようになってきたのです。それは友人と行った浜松旅行で名物のウナギを食べてからウナギに対しての見方が変わったからです。浜名湖の近くにある有名なウナギ店に入って、本場のウナギを食べられるのでワクワクしていました。お店の人が運んできたお重をあけると、そこには脂ののったぷりぷりのウナギがぎゅうぎゅうに詰まっていました。見るからによだれが出そうなウナギに思い切ってかぶりつきました。「美味しい、さすがに本場のウナギは違う!」と感激したのです。ところが、食べていくうちにあろうことか立派すぎるウナギの脂がだんだんと負担になって来たのです。途中からは脂っこすぎて、もったいないことに半分ほど残してしまいました。自分でも予想外の展開に呆然とするしかなくて、「こんなはずでは」感で打ちのめされてしまいました。そんなわけでウナギにはこだわりは持たなくなったのです。

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