人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

エッフェル塔が恋の始まり

 

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3年ぶりに元カレに会う

この映画は本当にしゃれたフランス映画だといえるでしょう。題名は「恋のときめき乱気流」というのです。3年ぶりに飛行機の中で会ったカップルが7時間のフライトの間に昔の熱い気持ちを思い出すまでを描いています。デザイナーのジュリーは今ではもうすぐ結婚する婚約者もいて幸せの絶頂にあります。ニューヨークで個展を終えてパリ行きの飛行機に乗ろうとしたら、幸運なことにビジネスクラスにグレードアップされていて喜んだのに、あろうことか隣は元カレのアントワーヌだったのです。顔も見たくないほどひどい別れ方をしたのにパリに着くまで我慢しなければならないのです。席は満席なので逃げ出す方法はありません。しかも彼は彼女を今でも愛してるのです!

アントワーヌは魅力的

たいていの恋愛映画は退屈ですが、本作はステレオタイプとは違って楽しめます。機内の二人だけの会話が続くと思ったら、二人の出会いや回想シーンが満載でシャンソンの軽い乗りも手伝って、サクサクとお話が進んで視聴者を退屈させません。二人の最初の出会いは画廊のトイレで、しかも男性用なのも面白いです。女性用が混んでいるからといっておばさん丸出しの考えで、男性用を使いますか?普通はそんなことはしません、若い女性なのですから。そういう点ではジュリーは飛んでる女性でさすがはデザイナーと言うことになります。そんなジュリーがプレイボーイのアントワーヌに一目ぼれして、クズ男とわかっていながら1時間だけ付き合ってしまうのです。「あんたみたいな男とは私の大切な時間のうち1時間だけなら我慢できるわ」と言いながらも楽しそうです。

最初のデートはエッフェル塔

最初のデートは誰でもどんな女性でもエッフェル塔のお気に入りの場所に連れてくるのがアントワーヌのこだわりみたいです。係員と知り合いになっていてカギをいつでも使えるのです。シャンパンと音楽とエッフェル塔からの眺めをプレゼントされてジュリーはまんざらでもなさそうです。彼は優しくて会話の引き出しも多く彼女を笑わせてばかりいます。彼を警戒しているのに、いつの間にか次はディナー行く約束をすることになりました。「あなたは1週間しかひとりの女とは続かないらしいわね」と聞いたら、「2週間だよ、2週間あればいろんなことが出来るよ。何がしたい?」と彼に提案されてしまうのです。レストランでの食事のときに、「男の心には大勢の女が住めるのよ」と言って彼をけん制するのですが二人は意気投合して話が弾むのです。

乱気流が恋のキューピット?

さて、機内の様子ですが、ふたりが昔話で打ち解けて、お互いの気持ちを確認し始めたころ、ちょうど飛行機が乱気流で激しく揺れて、乗客たちも恐怖に震えだしました。アントワーヌがこれからどうなるかわからないから君にひとこと言っておくと言い出して、「愛してる」とジュリーに告白しました。そしたら彼女も「私も愛してる」と答えてしまうのです、婚約者がいるのにどうするの?乱気流が収まって平静を取り戻した二人にまわりの人たちが祝福をしてくれるのですが、これからどうなるか楽しみです。アントワーヌは最初は本当にサイテー男をとしか思えなかったのですが、映画に引き込まれていくうちに素敵な人になりました。彼は意外に義理堅く、友達との友情を大切にしています。

 

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