人生は旅

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電子証明書の更新

これって、本当に必要だったのか

 先日、役所から、電子証明書の更新のお知らせが届いた。マイナンバーカードの更新なのかと思ったら、どうやらそうではなくて、電子証明書のみの更新のようだ。同封されている書類をよく読んでみると、2024年の誕生日までに更新しないと、失効すると書いてあった。となると、これは急いだほうがいいと早合点した。なんだか、「失効する」という表現は知らず知らずのうちに、こちらに恐怖感を与えてきて、急かされる形になった。普通なら、自治体からのお知らせには、何も今すぐやらなくてもそのうちでいい、と私などは悠長に構えているはずだ。なのに、そのサービスを利用する権利が”失効”すると聞かされると、なんだか損な気がして、あるいは後悔するのではないかと、疑心暗鬼になってしまった。なんとしてでも、早いうちに、手続きをした方がいい。まだ3カ月も猶予があるのだからという思考にはならなくて、”今すぐでしょう”となった。

 電子証明書の更新手続きの方法が書いてある書類には、マイナンバーカードを作るときに設定したパスワードと、4桁の暗証番号が必要で、それをよく確認した上で、自治体窓口までお越しくださいとの説明があった。タンスの引き出しをひっくり返して、今ではすっかり過去の遺物になったマイナンバーの交付証が入った封筒を探した。確か、その封筒にパスワードと4桁の暗証番号を書き留めていた覚えがあったからだ。あった。あった。やはり記憶に間違いはなかった。これでいつでも出張所に行きさえすれば、更新の手続きができるとホットひと安心した。

 どうせしなければならないのなら、今すぐがいいと決意を新たにした私は、自治体窓口に急いだ。だが、普段あまり利用する機会がないので、受付の仕方がわからなくて、うろうろしてしまう。以前は受付をする前に利用案内をしてくれる女性がいたはずなのだが、辺りを見回してもその影すら見当たらない。少し待っていると、声をかけられた。良かった、どんな用事で来たか尋ねられる。自治体から送られてきた封筒を見せると、それならと、様々な書類が置いてある棚から、一枚を取り出して、これに記入してくださいと言われる。それは電子証明書の更新の申請書で、住所と氏名、電話番号を記入して、持って行くと受付番号の紙を発行してくれる。

 その後、電子証明書の更新のために、液晶パネルでパスワードと4桁の暗証番号を入力するのだが、それは一回で終わりではなかった。何度も同じことをやらされる羽目になった。なぜかというと、私の場合、電子証明書のうちの署名用電子証明書の設定がされていなかったからだ。私も後で知ったのだが、電子証明書には、署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書の2種類がある。わかりやすく言えば、署名用電子証明書はネットで確定申告をするときなどに使われ、利用者証明用電子証明書はコンビニで住民票等を申請するときなどに便利だ。係りの人に言われるままに、どちらの電子証明書も更新の手続きを済ませた。

 実を言うと、電子証明書ならコンビニで簡単に住民票が取れることは、記憶にはあったが、これまで一度も利用したことはなかった。マイナンバーカードを作ったときに係員から、手数料も200円で済むし、待ち時間も短縮できると聞かされていても、やはり自治体の窓口の方が安心なのである。だいたいが、住民票が必要な時は他の書類も必要な時が多く、誰かのアドバイスが欠かせないからだ。

 それで、私は家に帰ってきて、暫し考え込んでしまった。果たして、私は本当に電子証明書を更新する必要があったのだろうか、と。もし無視してしまったとしても、全然問題なかったのではなかろうか。いやいや、そういうことではなくて、今の時代はそんな便利でお得なシステムを使いこなさないともったいないのではないか、という見解もあるだろう。それはさておき、次回の電子証明書の更新は5年後の令和11年ということになるが、その時はどうしようか。たぶん、この先も電子証明書を利用することはないだろうが、それでも、やはり更新するという選択をするのだろうか。

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