人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

スマートメーターと宅配便の再配達の削減

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▲ふと見ると、何か果物のようなものがいっぱいなっていた。「これはいったい何?」葉の形だけ見るとイチジクに似ているが正体はわからない。子供のころみたイチジクの樹とは明らかに違うから。

メーター検針員はテゲテゲな仕事?

 昨日気分転換をしようと書店に立ち寄って、料理本を見ていました。そしたら誰かが元の場所に返さないでその場に置いて行ったらしい本があったんです。何気なく手に取ってみると、それは「電気メーター検針員テゲテゲ日記」だったんです。新聞の広告でよく見ていたので、もちろん内容とかは想像がつきました。働くことの大変さやそれでも楽しく仕事したいという切なさが伝わってきます。本の題名はテゲテゲとなっていてテゲテゲは宮崎の方言で適当という意味だそうです。しかし著者はテゲテゲに仕事していたわけではなく、むしろ一生懸命自分の仕事をしていたのです。テゲテゲは検針員仲間がよく言っていた言葉なので、面白みがあることからタイトルに使っているのだと想像できます。

 検針員の仕事は時給いくらだと思っていたら、それは大間違いで1軒あたり40円なのです。つまり街中であろうとへんぴな田舎であろうと同じ値段なのですから、効率よく稼げるのは街中なので理不尽な思いをすることもしばしばあります。一番稼ぐ人で月額27万円だったらしいですが、そんな人は稀な存在だなのだそうです。自分に与えられる地域によっては家が離れていて日に何件も検針に行けないのですから、収入が少ないうえに疲れ切ってしまうのです。

現在の電気メーターは検針の必要なし

 犬に追いかけられて噛みつかれたり、検針メーターがとんでもなく高いところにあってぞっとするような恐怖を味わったりします。それでもこの仕事を続けたかったのにクビになってしまいました。経歴を見ると著者の川島徹さんは大卒で、正社員として働いていたのに辞めて故郷に帰って検針員をしていたのです。真面目に仕事をして生活していきたいと思っていた彼を時代の波が襲ってきました。全然気づかなかったのですが、現在では電気のメーターを検針する必要はなくなったそうです。それはスマートメーターという素晴らしいものができたからで、なんと無線の電波を電気メーターに飛ばすだけで電気の使用量がわかるのだそうです!!すごいですね。でもそのおかげで電気メーター検針員という職業は無くなってしまったのです。実は私は安くなるからお得になると勧められてガスと電気の料金をまとめて払っているのです。それで最近は検針票というものを見たことがなかったので全く分からなかったのです。

A I 活用で再配達を減らす

 スマートメーターと聞いて思いだしたのは、先日の日経に載っていた「再配達A I で減らす」という記事です。佐川急便と東京大学大学院が人工知能(A I )を活用し、再配達の削減を目指す研究を進めるそうです。スマートメーターというのは次世代電力計で各家庭に取り付けられている電力メーターです。まず、スマートメーターから送られてくる電力使用量のデータを利用して人が室内にいるかどうかを予測します。するとA I が各家庭のデータを基に効率的な配送ルートを作成してくれるというものです。本当にそんなことができたらどんなに楽か!!配達員の人たちの負担を少しでも減らすことができたのなら、それは本当の意味での働き方改革になると思うのです。コロナ禍で通販の需要が増している状況では再配達は大変な負担になっているようですから。まさにコロナの時代だからこそ生まれた発想といえますが、果たしていつ頃実現するのか楽しみです。

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