人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

電子マネーを使い切る

完璧に使い切るはずだった、されど・・・

 先日のテレビのニュースで、政府はいずれは健康保険証を廃止して、その代わりにマイナカードを使うようにしたい考えだと言っていた。となると、いつでも持ち歩く必要があるのだが、健康保険証と違って、その中には銀行口座の情報も含まれている。となると、もし万が一、落としでもしたらどうなるのか、その時のことを想像しただけで不安になる。できればそれだけはやめてもらいたいものだ。

 先日貰った一万五千円分ののマイナポイントを私は僅か1週間で使い切った。正確に言うと、208円だけ残っているのだが、それをきっちりと使い切ることは難しい。だいたいが、税込み208円になる商品を見つけ出すのに無駄としか言えない時間を要するからだ。それぐらいなら、もう忘れてしまった方がいいとさえ思っている。だが、そんな私は少し前まではさらに入金して使おうかとも考えていた。

 なぜそう思ったのか、それはコジカカードのサイトに、「マイナポイントの申し込みをし、さらに現金をチャージすると25%の金額の電子マネーをプレゼント」などと出ていたからだ。つまり、千円では250円を、一万円では2500円が加算されるわけだ。ただし、5千円が上限で、チャージは2万円までということになっている。このお知らせを見た私は、チャージするだけで5千円が貰えるのなら、やらなければ損だと早とちりした。でも、よく見ると、その隣には※が付いていて、小さく「すでに貰った方は対象外です。新規にマイナカードを作った方のみが対象です」と書かれていたのだ。

 この文面を見た私は、なあ~んだ、そういうことだったのかとようやく事態を察知して、がっかりした。今どきそんな美味しい話はどこにも転がってはいないのだ。ああ~勘違いだったと自分の愚かさを反省したが、それにしても、何とも誤解させる表現ではないだろうか。マイナカードを作れば、政府から自動的に貰える5千円を、「チャージすれば貰える」だなんて、何て言い草なのだろう。おそらくこれはカード会社の戦略だろうが、現金をチャージする必要など全くない。それに店にあるコジカのチャージ機にもそんなお知らせは一切書いていないので、私は検索しすぎた節がある。知らなくてもいいことを知ってしまったとしかいいようがない。

 先日、都心に出掛けて人混みの中に居たら、ある女性のおしゃべりが聞こえて来た。電子マネーのことで友人に話している内容を私はこっそり盗み聞きをした。スマホでアンケートに答えたり、クイズに応募して貯めた電子マネーをいかに使い切るかに熱中してしまった。一円単位の端数など無視すればいいのに、ケチな私はとことんこだわった。たとえ、残高が一円単位であろうと、残すなんてことは気持ちが悪くてできなかった。それでスマホの計算機能を使い、消費税込みで計算したら、ちょうどの金額になった。電子マネーの残高はゼロ円になるはずだった。ところが、レジで支払う時に、店員さんに自分が選んだ商品のひとつに今なら5%引きになっている物があると言われた。頭がガ~ンとなったが、「もういいです」とは言えないので、そのまま支払いをすることに。なんと、電子マネーの残高は1円だった。う~ん、何とも惜しい。骨折り損のくたびれ儲けとはこのことだ。トホホなことになった事の顛末を友人に大いに笑われた、どうしてそんなことにこだわるの?言われてみれば、まさにその通りなのだ。

 いつも思うのだが、買い物で貯まるポイントは現金と併用できるから使い勝手がいい。一方の電子マネーは残高が不足していたら、支払いが出来ずに恥ずかしい思いをする。なので、いつも残高を気にする必要がある。ただ、高齢者にとっては小銭を探す必要が無いので物凄く便利だ。最近読んだ認知症の本によると、1円玉や5円玉、10円玉などの判別が症状が進むにつれて困難になるそうで、電子マネーならレジでまごつくこともないからだ。

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