人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ危機だからこそ娯楽は不可欠

今週のお題「2020年上半期」

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心の支えは娯楽!?

 考えてみると、コロナで災難に見舞われている状況にあって、それでも何とかやっていけているのは「気晴らし」によるところが大きいと思うのです。病気で苦しんでいる方や災害に会われた方には大変心苦しいのですが、2020年のこの6か月を乗り切れたのは「娯楽」があったからなのです。たとえ短い時間であっても現実を忘れられる何か気分転換のようなものは必要です。そして、こんな時だからこそ、頭を上げて気分を上向きにすることが不可欠です。笑顔になるのが無理でも、作り笑顔ならできるのでやってみる価値はあります。騙されたと思ってやってみると、不思議です、なんだか気持ちが明るくなってきました。どこかで聞いたことがある「人は嬉しいから笑うのではない、笑うからうれしくなるのだ」という言葉を実践したわけです。

SSD搭載のパソコンに助けられて

 実は私は新年そうそうパソコンを買いました。去年の暮れに突然パソコンが壊れてしまったからです。名古屋の友達の家に行ってもブログを書くつもりでWi-Fiもちゃんと借りました。ところが出かける矢先にパソコンは壊れ、量販店のサポートセンターにあわてて持って行きました。すぐ直してもらえるだろうという希望的観測は役に立たず、なす術がないという絶望的なことを言われてしまいました。故障の原因は私が「更新プログラムがあります」というお知らせをさんざん無視したからだそうです。そう言われても「後悔先に立たず」ですが、今後の良い教訓にはなりました。

 それで店員さんに勧められて、特売のSSD搭載のパソコンを買いました。あと在庫3台限りという魅力的なセールストークに後押しされて、予算をだいぶオーバーしてしまいました。持ち合わせの現金では足りず、クレカまで使ったことを帰りのバスの中で後悔し始めました。しかし、家に帰ってパソコンを立ち上げてみると、早い!驚くほど速い!「何これ!!」というくらいサクサク動くのです。試しにネットを使ってみると、画面が切り替わるのに待つ時間がないのでイライラすることもありません。

 この最新パソコンのおかげで、動画配信サービスを何の支障もなく楽しめたのです。たしかにパソコンが壊れたことは不幸な出来事でしたが、そのおかげで最新のパソコンを手に入れることができたのです。まさに不幸中の幸いと言えます。特に自粛期間中は悲観的に物事を考えてしまいがちになり、心の平安を保つのが大変だったからなおさらです。

江戸庶民は危機でも娯楽を楽しんでいた

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▲6月7日朝日新聞の文芸欄の記事。商売が成り立たなくなった遊女や酒屋、落語家、床屋などが「はしかの鬼」を寄ってたかってたたく様子が描かれている。

 よく、「困難な時は過去に学べ」と言われますが、朝日新聞の6月7日の文芸欄には興味深い記事がありました。奈良女子大の鈴木則子教授によると、江戸庶民は危機の中でも娯楽を楽しんで、つらい状況を笑い飛ばして乗り切っていたそうです。江戸時代にも当然疫病は流行っていたわけで、はしかや天然痘で多くの人が命を落としました。それでも文化の力は衰えることなく、当時は「はしか絵」と呼ばれる出版物を通じて病気に関する情報が飛び交っていたのです。先にある写真の「はしか絵」の中の絵のようなパロディでクスリと笑わせてくれる要素も持ち合わせていたのです。それから、この絵ではわかりにくいですが、医者や薬屋が鬼を助けようとしている姿も描かれています。患者が増えて薬が売れて大儲けしたからでしょうか、まあ、そんな理由からだそうです。江戸の庶民の生活に詳しい鈴木教授は、コロナの危機に直面して考えがかわったそうです。今までは「人が死んでいくのに娯楽なんて、不謹慎極まりない」と常々考えていました。ですが、制約のある中でこそ楽しめる娯楽を見つけ出し、困難を笑い飛ばす文化の力が不可欠なのだと自粛生活を経験した今では実感しているそうです。

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