のぞき見でフランス人を観察!
パリのソルボンヌに近い、繁華街のホテルに知人親子は泊まりました。
4F建てのエレベーターのない宿の2Fで、部屋にはもちろんエアコンもテレビもありません。
ですが、部屋がふたつもあって、なんとダブルベッドとシングルベッドまであるので、値段は安くても(当時7000円ぐらい)気分だけはリッチです。
隣はカフェで向かいもレストランと言うように、周りはすべて飲食店で1日中賑やか,つまり,静かに過ごしたい人にとっては最悪の環境なのです。
そんな中、娘さんが熱中したのは、向かいのレストランののぞき見です。
ブラインドの隙間から、相手には気づかれないようにのぞき見をして、他人が何を食べ、何を飲んでいるかを観察して楽しんでいるのです。
まさか、相手は向かいの窓から見られているとは、思いもよらないのですから、それが面白くてエスカレートするのです。。
日も暮れるころ、落ち着いてテラスで、お酒と食事とおしゃべりを楽しむフランス人、だけど、夕方とは言っても、真夏なのですよ。
日本人ならエアコンがきいていないところで、ビールなんてちょっと飲む気にならないのではないですか?
あの「キーンと冷えたビール」がたまらないと思うのですが、ビールもすぐにぬるくなってしまうような環境で、またこれがよくしゃべるのです。
娘さんが「あの人たち、まだしゃべっているよ」と驚くほどフランスはおしゃべり好きです。
パリに日本人のギャルソンがいる?
真夏の昼下がり、テラスでコーヒーを飲みながら、談笑しているフランス人を見ると、どうしても「アイスコーヒーの方がいいのに!」と思ってしまうのは私だけでしょうか?
昔、夕刊か何かに、日本人で唯一、パリでカフェのギャルソンになった青年の記事がでていました。
たしか青山学院をでて商社に勤めたのに、パリ好きでカフェ好きが高じて、ついにギャルソンになってしまったそうです。
パリではカフェのギャルソンは立派な職業で、チップもあるので生計が立てられます。
フランス語はもちろん堪能ですが、一日に自分がサービスした客が80人だとすると、
80人すべて何を注文したか覚えていられるのだそうです。すごいですね。
右手は伝票を書くのに使い、左手でおつりを出す、と言うように使う手も決めてプロに徹しています。
普通パリのカフェでコーヒーを頼むと、サービスする人がテーブルによって決まっているらしく、お会計の時も同じ人ですよね。
でも、急いでいるときやなかなか担当のギャルソンが来ないときは、伝票と一緒にお金をおいて店を出ればよいのです。
コーヒーが3.5ユーロならチップと合わせて5ユーロもおけば大丈夫です。
パリならではのカフェ体験もきっと思い出深いものとなるでしょう。
mikonacolon