ゾリゾリ、と音がするパリのフランスパン
「もう15年も前の話だけど、パリでおいしいフランスパンを食べたの。
今まで食べた中で一番だし、もうあんな美味しいパンを食べることはないと思う」
これは私の知人の言葉ですが、ホテルの人がフランスパンをナイフで切ると、ゾリゾリ、ゾリゾリといい音があたりに響き、パンの香ばしい匂いが漂っていたそうです。
外はパリパリで皮もおいしく、中はふわふわのフランスパンは、おそらくどこかのブーランジェリー(パン屋)で買ってきたものなのでは、と想像します。
パリ東駅近くの、テレビもエアコンもないホテルだけど、フランスパンのおかげで、パンとコーヒーのシンプルな朝食が贅沢なものへと変わりました。フランスパンにバターをつければ、いくらでも食べられるごちそうになりました。
日本で売っているフランスパンは、メリハリがなさすぎて残念なものが多いですね。
メゾンカイザーやPOULなどおいしいも店ありますが、やはり、「ゾリゾリとおいしい音がする」というわけにはいきません。
そして、フランスパンって、美味しいかどうか、見た目で判断するのが本当に難しい食べものだと思いませんか?
300円で買えるフランスの山羊のチーズ!
日本ではチーズは高いですね、外国からの輸入品が多いので、値段が高いのは仕方がないのですけど。
それが、「パリに行ったら、安くてびっくりした」と言う方も大勢いらっしゃると思いますが、箱に山羊のかわいい絵が着いているチーズをご存知ですか?
紙でできた四角い箱の中に入っていたり、アルミ箔みたいな薄い紙で包んである丸い形状のものがあります。
日本には輸入されていないかもしれないのですが、どこのスーパーでも見かけたことはありません。
最初は外が固めなので、ふつうのチーズのように食べようとすると、口の中に「トロリ」とした食感が広がって、「あれ?」と思うとすぐに「これって美味しい!!」と感じてしまうのです。
世の中にこんなおいしいものがあることを、今まで知らなかったのです!
シュークリームよりも固い殻の中に「トロトロのカスタードクリーム」が入っている、という表現がいちばん適切です。
でも、当然、チーズなので、甘くはないカスタードクリームなのですが、そのトロトロ感が人を気持ちよくしてくれるのです。
何でも高いパリで、どこにでもあるスーパーで、こんな安くて美味しいものが食べられるなんて、パリは素晴らしいところですね。
知人はお土産に買いたかったけど、真夏だから腐るのが嫌だから買わなかったそうです。
mikonacolon