人生は旅

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お帰り、寿蘭のGALS!!

今週のお題「一気読みした漫画」

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 新聞で見たお知らせに感激して、いざ本屋へ

 あれはコロナが流行りだしてこれからどうなるのか、不安でいっぱいの去年の春頃でした。いつものように新聞を読んでいたら、紙面に「あのGALS!!が帰ってきた」との文字が見えたんです。まさか、あの藤井みほな先生の寿蘭こと、蘭ちゃん?なのかと半信半疑でした。でもやはりそうでした、コギャルの代名詞である寿蘭が17年ぶりに帰ってきたのです。どんないきさつがあったのかはわかりませんが、GALS!!の続編の連載が始まったのです。それで第一巻目の単行本が発売されました。懐かしさでいっぱいになり、早速本屋に走っていきました。本を捜すのは簡単でした。レジ前にあるコミックの新刊コーナーにちゃんと置いてありました。当時は高校生だった蘭ちゃんが卒業し、今は警察学校を目指して勉強中の身です。もうギャルではなくなってしまったけど、今でも当時の輝きが消えたわけではありません。それに蘭ちゃんがどんな大人になっていくのか興味津々なのです。

 コミックを読んで感激したら、一緒に読んでいた友達にも教えてあげたくなりました。それで「ねえ、知ってる?ギャルズの連載が始まったんだよ」と自慢げに言いました。そしたら友達に「知ってるよ、スマホのアプリで読んでるよ」などとショックなことを言われてへこみました。集英社の女子向け漫画アプリにMeeミーというのがあって、無料?で読めるのだそうです。さすがにスマホを手放さないだけのことはあるなあと感心し、パソコンしか知らない私は目から鱗でした。いつの間にかイケメンの乙幡麗が東大生になっていて、恋人未満の綾と交際中なのに相変わらず冷たい感じです。でも友達に言わせると、「前よりは優しくなったよね」で、彩との仲も進展していると言いたいのです。

 りぼんに連載していた当時いつも気になっていたのは、乙幡というキャラクターの捉えどころのなさでした。イケメンでカッコよくて、クールで自分の感情を露わにすることがほぼないのです。斜に構えていて、周囲で繰り広げられるドタバタな人間模様を静観しているようなところがあります。そんな乙幡と対極にあるのが、蘭ちゃんの正義感が強くて義理人情に厚い性格です。漫画「GALLS!!」の最大の魅力は何と言って寿蘭で、彼女抜きには語れないのです。蘭ちゃんはどちらかというと、男女の関係にはあまり興味がなくて鈍感な人です。でも可愛くてカッコいいし、男前な性格なので男女を問わずモテるのです。そんな蘭ちゃんを口説き落として恋人同士になったのがタツキチでした。新刊では蘭ちゃん一筋のはずの彼が、家の事情で会えなくなったのがきっかけで弱みを見せるのです。その弱みをすぐ近くにいた幼馴染は見逃しませんでした。誤解を招くような場面を蘭ちゃんは偶然見てしまいました。それでも、普通の女性のように怒ったり、詰問したりはしません。蘭ちゃんはタツキチにこう言いました。「これがお前の選んだ道なら、責めないよ」

 

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 GALS!!は渋谷を舞台にしたギャルたちの人間模様を描いた漫画です。今手に取って読んでみると、自分が初めて渋谷のスクランブル交差点に立った時のことを思いだします。見たこともない大勢の人たちが信号が青に変わるのを待っています。そして一瞬変わったかと思ったら一斉に皆がそれぞれ違う方向に歩き出したのです。最初はぶつからないのが不思議でなりませんでした。109はコギャルの聖地みたいなところですが、初めて行った時は仰天しました。なぜなら、2月の凍るような寒い日に109に行ったら、店内は常夏の世界だったからです。ドンドコ、ドンドコという聞いたことがない音楽の中に居たのは、肩を出した夏のワンピースを着たスタイル抜群の店員さんでした。女の子が憧れるブランドの店員さんたちは皆自分の店の服を着て接客をしていました。外は真冬でみんな震えながら歩いているのに、109の店内はトロピカル気分満開、そんなギャップをとても新鮮に感じたのです。

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