人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

GoToトラベルは楽しめますか

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コロナ禍で年末はどう過ごすべきか

 世の中は今GoToキャンペーンとやらで、羽根を伸ばして楽しんでいる人もいると言うのに、友達は悩んでいます。東京に住んでいるせいか、年末の帰省をどうするか決めかねているのです。年老いた田舎の両親には正月に会ったきり会えていないので、このままだといつ会えるかわからないからです。かくいう私も年末をどう過ごそうか、つまり感染に気を付けながら移動しようかどうしようか考えています。しかし、移動する行為自体が感染してもまあいいかという諦めと覚悟がいることは間違いありません。ただ、感染のリスクを忘れられるのなら、移動して気分転換をした方が絶対に心の健康にはいいのです。コロナにかからなくても、経済的に困窮しなくても、精神的に追い詰められてしまうからです。

GoToトラベルで格差を実感

 新聞の記事で誰かが、「今は我慢を強いられる点ではまるで戦時中みたいだ」ということを言っていました。でも目の前の現実は違います、GoToトラベルで思いっきり楽しめる人とそんな気分にはとてもなれない人がいるからです。言い換えれば、ニュースでよく使われるwordである被災地で大変な思いをしている人と、それを他人事としか思えない人たちがいる、そんな状況に似ています。コロナ禍にあってはみんなが皆同じ気持ちではないのだと、GoToトラベルが始まってから実感しました。

 「外出自粛しろと命令したと思ったら、今度は経済を回すためにどんどんお金を使いましょう、だって?この先どうなるかわからないから倹約しなければならないのに。無い袖は振れませんよ」。これは朝日新聞の折々の言葉で紹介されたイギリス在住の学者の方の率直な思いです。私などはこの言葉に遭遇して目から鱗が落ちました。実に的を得ている表現ではありませんか、だからこそいまでも心に残っているのです。

 そう言えば、持続化給付金の160万円をすぐに貰えたドイツ人の方がこんな発言をしていました。「どうしても使う気になれないんだよね、困っていないのなら返せと言われそうで」と明らかにコロナ後を見据えているのです。

GoToトラベルで団体旅行に行ってみたら

 果たして割引を利用したお得な旅は楽しめるのか、そこのところが知りたいのです。でも残念ながら、ご近所や周りに誰もGoToトラベルを利用した人がいないのです。そんなとき、新聞の投書欄に団体旅行に行った方の貴重な体験談が載っていました。それを読むと想像以上に大変なのだとわかります。事前に旅行案内書に「毎朝の検温への協力」と「37.5度以上の発熱があるときは参加できない」との確認事項が載ってはいた。しかし、万が一熱があった場合の対処の仕方までは何も書かれていなかった添乗員に恐る恐る尋ねてみると、「その場合はすぐに病院に直行して頂き、帰りの旅費は自腹でお願いします」と言われて冷や汗が出た。おかげで朝の検温にドキドキして、旅行気分どころではなかった。お得だからとこのチャンスを利用しようと浮かれてはいたが、その前に感染対策の大切さを忘れていたようだ。この旅での教訓をあげるとしたら、手洗いの励行や三密を避けるといった基本的な感染対策の必要性を再確認したことだ。

 この他にも、家族で山梨方面に旅した方は、泊まった旅館であることに気づいてしまいましたそれは従業員全員が皆きちんと手指消毒して部屋に来ているのではないと言うことです。それで部屋にあるテレビのリモコンひとつ触るのにも除菌シートで拭いてから使っていたそうで、気疲れして心から楽しめなかったそうです。だからコロナが終息したら、もう一度「やり直しの旅」をするつもりで、今回は早すぎた旅だったと実感しているのです。

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