人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

この暑さで緑のカーテンを思い出す

今週のお題「暑すぎる」

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暑さの最中で思い出したのは

 毎日暑い日が続いていますが何とか朝の散歩は続けています。最近は有酸素運動のウォーキングよりも軽いジョギングの方が体力維持には効果的だとの指摘もあります。そう言われても現実的に実行するのは無理なのです。マスクして走るだなんて、ただ歩くだけでもヘロヘロなのに想像もできません。今の私が思うのは、もう少し早い時間に外に行けたら、今よりは楽なのではないかということです。しかし起きるのは5時半が限度で、目覚ましを2個かけてみても起きられないのです。寝る時間を1時間早めてみたのですが、旅行にでも出かける日でもない限り4時台に目が覚めることはありません。でも現実には私が出かける頃にはたくさんの人たちが犬の散歩やらジョギングやらウォーキングの最中です。早い方などはもう家路についているようです。

 ふと去年の今頃は何をしていたのか、思いだしてみると、あまりの暑さにへばってカフェで休憩していたのです。家から歩いて30分ほどのところに早朝からやっているカフェがあって、ちょうどそこが折り返し地点なのです。いくら冷たい飲み物を飲んだところで身体は急には冷えてくれません。そこで、たまらずカフェに飛び込み、エアコンの恩恵を受けます。おかげで暑さでヘロヘロになった身体は嘘のように元気になり、最悪だった気分も前向きになったのです。たったの5分や10分で人の気持ちを変えてくれる、まさにそれこそエアコンの効用です。

むしり取られた緑のカーテン

 エアコンの威力は言うまでもありませんが、自然の力、いわゆる緑のカーテンのすごさも侮れません。今では家全体がつる植物に覆われている建物はほとんど姿を消しました。若い頃に住んでいたアパートは2階建てのオンボロでおそらく築40年は経っていたと思います。もちろんエアコンなどはないのですが、夏になると建物全体にかかっている緑のカーテンが太陽の熱を遮断してくれるのです。うだるような暑さの中外出から帰って家の中に入ると、ひんやりした冷たい空気が身体を包んでくれます。思わず「気持ちいい」と感じてホッとしたものです。南向きのベランダにもつる植物のひさしが垂れてきていて、快適な日陰の空間を作ってくれていました。暑ければ暑いほど緑のカーテンの成長は早くて驚くばかりでした。自然のクーラーにすっかり満足して、その夏を乗り切るはずでした、あの人たちが来るまでは。

 夏の終わりにオンボロアパートでの生活にもちょっとした変化がありました。隣の部屋に中国人の留学生のカップルが引っ越してきたのです。聞くところによると、男性は東大の大学院で女性も慶応の学生らしく、大変頭のいい人達でした。とこらが彼らは引っ越してくるとすぐに、彼らにとっての掃除?を始めたのです。つまり草むしりで、ベランダに絡まっているツタ植物をむしり取り始めたのです。明らかにベランダから不要な?雑草を取り除いて綺麗にしようとしているのでした。さらに屋根から垂れ下がっている緑のカーテンも見逃しませんでした。

 彼らは半日ほど草むしりに熱中し、おかげでベランダは雑草ひとつないくらい綺麗になりました。しばらくすると、隣の私の部屋のベランダのつる植物がだんだんと枯れてきたのを覚えています。それからすぐにアパートは建て壊されることになり、その後どうなったのか、今ではもう遠い記憶でしかありません。

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