お題「#買って良かった2020 」
寒くても朝の散歩を快適にしてくれる
夏の習慣がそのまま冬になっても続いていて、朝まだ暗いうちに外に飛び出すのが日課になりました。歩きだすと、空気が張り詰めていて、冷たくて身も心も引き締めてくれます。「寒さに負けないぞ」と心の中で誓います。まだあまり人通りのない空間にいると、果たして今が夜なのか朝なのかわからなくなってしまうことがあります。そんな不思議な瞬間を味わえるのも早朝の散歩の効用と言えるかもしれません。
私にとって冬に必要な物は、寒さから守ってくれる防寒着、つまり今年買って重宝している防寒下着です。それはグンゼから出ている、HOTMAGIC(ホットマジック)で、下着2~3枚分の暖かさだそうです。見た目は厚めのTシャツのようですが、裏が起毛になっています。最初、スーパーで見たときは定価が2600円と他のものに比べて高かったので躊躇しました。それでも試しに買って着てみると、これがすごく暖かくて驚いてしまいました。値段が高いだけあるなあと、妙に納得したものです。実はすでに去年も買ったのですが、その時はもう1枚欲しかったのに売り切れていたのです。ところが今年はもうすぐ年末だと言うのに、まだたくさん売れ残っています。これはいったい、どうしてなのか、謎でしかありません。
「寒いから外に行きたくない」などと思わせない
それはともかく、このグンゼのホットマジックのおかげで、「寒いから出かけたくない」などと思わなくて済むのです。それにやたらと重ね着をするので以前は着替えに時間がかかっていたのに、今はその必要もないのですから。防寒下着と言うと、誰もがユニクロのヒートテックのことを話題にします。でも私にはヒートテックは合わなかったのでやめました。寒い時は確かに暖かくていいのですが、日差しが出て暖かくなるとものすごく熱くなってしまうのです。身体が異常に火照って、思わず脱ぎたくなってしまうのに、すぐには脱げなくて困ってしまうことが何度もありました。どうやら身体の温度変化に敏感に反応してしまい、急に発熱してしまうようなのです。それに身体にピタッと張り付いているのもあまり好きではないからです。その点で、グンゼのものは快適で、多少汗をかくことはありますが、気分が悪くなることはめったにありません。
毎朝歩いていると、「あれ~?、こんな人がいるんだ」と感心することがあります。例えば、それは買い物カートについている歩行器につかまって歩いている老婦人です。最初のうちは暗闇の中のその人を見かけたときは物珍しいだけでした。最近は「おはようございます」などと声をかけられることもあります。のんびりと散歩しているわけではありません。ただひたすら前を向いて一心不乱にカートを押しているのです。その姿はこのコロナ禍にあって、自らの老いに抗っている姿そのものに思えてくるのです。
mikonacolon
毎朝歩行器を押して歩く老婦人