人生は旅

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ハーゲンダッツの魔法

今週のお題「好きなアイス」

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▲最近スーパーで見つけたハーゲンダッツの新しい味,「濃苺こいちご」。普通のイチゴ味よりも濃~い味らしいです。試しに食べて見ましたが、イマイチ実感が湧いてきません。そう言えば、以前抹茶味で「濃茶こいちゃ」というのが出ましたが、近所のスーパーではあまり売れていませんでした。となると、”過ぎたるは猶及ばざるが如し”で濃ければいいというものでもないのかもしれません。特に抹茶はあまり濃すぎると、変な苦みが出てしまいますから。苦みといえば、子供の頃、近所のおじいさんが遊びに行くと必ずお抹茶を立ててくれました。もちろん子供相手ですから、気を使って少し砂糖を入れてくれるのですが、それでも子供心にそれは苦かったはずです。それに慣れて来ると、その苦みが心地よく、美味しく感じてしまうのですから不思議なものです。

一口食べたら、心にパアッと花が咲いて

 テレビのCMで中条あやみさんがハーゲンダッツを食べているのを見ると、「至福の時間」は誰にでも訪れるのだなあと思わず頷いてしまいます。誰にも邪魔されない、自分だけの時間があったのだと思いださせてくれる、なかなか魅力的なCM です。さて、すぐにでも食べたいのですが、ハーゲンダッツの何味を食べようかと考えると少し悩んでしまいます。私の定番はグリーンティーだったはずなのですが、イチゴ味も果肉の触感が癖になっているのではずせません。それで、さっぱり味か、少し甘みのある果実の濃厚さかのどちらかを取るかということになり、その時の気分で決着がつくことになります。抹茶はいつ食べても、食べている間中「美味しい!」を連発してしまい、決して期待を裏切ることはありません。一口一口、大事に少しずつ、ゆっくり味わって幸福な時間が流れて行きます。

 ハーゲンダッツは美味しいのですが、他のアイスより値段が高いので、最初はスーパーの特売の時に買いました。それで味を占めると、時々やたらと食べたくなるときがあります。それは嫌なことや悲しいことがあったときではなく、なんでもない日常に「何かいいこと」が欲しい時です。何事もなく過ぎていく日にパアッと花が咲くようなこと、それは取るに足らないささやかなことでいいのでした。そんなとき、ふとハーゲンダッツが食べたくなりました。約束された美味しさは相変わらずで、素直に「美味しい!」と体の細胞が叫んでいます。お手軽に少しのお金で買える幸せなのですが、それっぽちのことではあっても当人には大事なことなのです。

 思えば、ハーゲンダッツのアイスの味はヴァラエティに富んでいますが、私の中で忘れられない味はブルーベリーです。もう何年も前、都心にある肉がお得なスーパーに行ったら、アイスの棚に期間限定のブルーベリーがありました。「期間限定」と聞くと消費者は購買意欲が掻き立てられるそうですが、私も例外ではありませんでした。たくさんのアイスが並んでいる目立たない隅っこに隠れているかのようにあったので、全く売れていないようでした。気になったので試しに買って食べて見ると、口に入れるとブルーベリーの果汁が溢れて美味でした。それから、そのアイス目当てに店に通うようになり、最後の一つを買うまで続きました。もしかしたら、もう売れているのではとやきもきしていたのですが、どうやらあの美味しさに誰も気づかないのでした。

 ハーゲンダッツはフランスの会社らしいのですが、初めてフランスに行った時にパリの街角でハーゲンダッツの看板を見かけたことがありました。当時は自分がパリに居るのが信じられなくて、少しでもパリ独特の雰囲気を味わおうと朝から晩まで歩き回っていました。この有名な街に住んでいる人たちを好奇心いっぱいで観察していたのです。日本で見慣れていたハーゲンダッツの店に入って感激し、たしかバニラを注文しました。そんなに種類がなかったからか、味が甘ったるいと嫌だと思ったのか、無難なバニラにしたのでしょう。小さなカップに入ったアイスを見て、これが日本円で500円もするのかと仰天しました。イートインスペースのある店でしたが、お客さんはほとんどいませんでした。ただ、そこで食べたアイスの味は日本と全く同じなのがとても嬉しかったことを覚えています。

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