人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

白馬のペンションとカフェのピザ

今週のお題「ピザ」

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手作りパンが売りの白馬のペンションへ

 ピザと言うと、白馬で食べた美味しいピザを思いだします。あれはもうだいぶ前の夏休みに長野県の白馬のペンションに行った時のことです。旅行のガイドブックに載っていたそのペンションは、手作りパンが売りの宿泊施設でした。美味しそうなパンが食卓に上って、みんなが笑顔の写真を見ていたら、自然と「ここがいいかも!」と思ってしまったのです。普段は和食しか食べないので、たまには洋食もいいなあと新鮮な気持ちになったのです。

 旅行当日は、絶対このホームで間違いないと信じて待っていたら、「まもなくこの列車は発車します!」のアナウンスが聞こえてきました。私たちの乗るべき電車はなんと向かいのホームに停まっている列車だったのです。それに気づいた私たちは、乗り遅れまいと必死で階段を駆け下りました。そして、何とかドアが閉まる寸前で電車に乗り込むことができました。出だしからこの始末ですから、先が思いやられます。まあ何とか白馬の駅に着き、迎えに来てもらった車に乗り込んでペンションに到着しました。

白馬のペンションはまるで都会?

 白馬と言うと、思い浮かぶのは「長野オリンピックのスキージャンプ台」とどこまでも広がる高原の風景です。私たちも自然の中で静かに過ごせるものとばかり思っていました。ところが、初日の夜に寝ようとすると外が明るすぎるのです。ベッドの側にある窓からはアカアカとした電気の光が差し込んで、気になって寝られないのです。真夜中になってもその明るさは変わることなく朝まで続きました。ようやく気付きました、ここでは都会と同じように過ごせるのだということを。おそらく、近くには夜長を楽しむための店があるのだということを。どうりで自然の中に泊っている感じが全くしなくて、まるで都会にいるとしか思えないのです。

洋食に飽きて、カフェのピザがごちそうに

 私たちは雑誌のグラビアで見た、口コミで人気があるという手作りパンが楽しみでした。外が明るすぎて寝不足気味ですが、美味しい朝食を食べれば嫌な気持ちも吹っ飛んでしまうはずでした。他のテーブルの人たちもみんなワクワクしながらパンが配られるのを待っていました。焼き立てのふわふわパンが早く食べたいのです。ところが、実際に食べてみると、期待が大きかった分失望も大きいのです。美味しいはずのパンも「普通のパン」としか思えません。欲求不満を抱えたまま、外に遊びに出掛ければ、やはり食べるのはご飯でした。ウナギとか天丼とかかつ定食とやらに飛びつき欲求を満たしました。

 昼間は何とかなるのですが、夜をどう乗り越えるかが問題です。幸運にもペンションから歩いて行けるカフェを見つけました。そこは自家製ピザが有名なお店でした。試しに食べてみると、意外に、というより、思わず「これは美味しい!」です。ピザというのは、最初は美味しく感じても、食べている間に脂っこさが気になってしまうことがあります。この店のピザはサイズが小さめで飽きの来ないシンプルなものでした。病みつきになった私たちは毎日のように通い、おかげでペンション選びの失敗をしばし忘れられたのです。

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