人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

半日断食

14時間以上物を食べない、それが半日断食

 最近は半日断食に注目が集まっているらしい。以前新聞の新刊書の広告で見た「オートファジー」いう言葉を思い出した。その時はとても16時間何も食べないなんて、到底無理だと試してみる気にもならなかった。だが、昨日読んだ新聞の特集記事には、14時間でもそれなりの効果があるらしい。いや、まずは12時間から始めてもよいと書かれていた。

 なぜこんなことを言うかというと、自分の身体に微妙な変化を発見したからだ。このところ季節が急速に進み、だいぶ涼しくなってきたせいか、食欲が出てきた。当然身体は正直で、自然とお腹周りに肉がついてきた。これを今のうちに何とかしなければならない。だが、ダイエットは苦しいし、食べたいものを我慢してまで痩せる理由が思いつかない。さて、どうすべきか、と思案していたら、「半日断食」の記事に出会った。半日断食とは14時間以上ものを食べないことで、体重減少、血糖値や血圧の低下、体内の炎症を抑える、町内の善玉菌を増やすなど、医学的に多くの効用が確認され

 だが、果たして16時間もの長い間、何も食べないでいられるものだろか。例えば、7時に夕食を食べて、その後は何も食べないで、翌朝7時に朝食を食べるとすると、その場合は12時間何も食べていないことになる。あとの4時間をどうするかと言ったら、これはもう朝食を抜くしかない。だが、そのまま昼食まで空腹に耐えて仕事をすることは辛いことだ。なんとか努力したとしても三日坊主で終わるだろう。

 それに、この記事によると、「朝食を抜くのは問題がある」そうで、朝食を抜くと太りやすくなることが多くの疫学調査からわかっている。「自然と体を動かしたくなくなり、自然と運動量が減る」ので、午前中のパフォーマンスが低下するのだ。空腹に耐えても何のメリットも無いのは明らかだ。ではどうすべきなのか。一番ベストな方法はできるだけ夕食を早めに済ますことだ。つまり、夕食を6時ごろに食べて、翌朝8時に朝食をとるようにすれば、14時間断食になる。普通の日に実行するのは無理なら週末でもいい、要するに勇気をもって?一歩踏み出してみれば、あとは身体が慣れるのに身を任せればいいだけだ。

 オートファジーなんて冗談じゃないと見向きもしなかった私だが、考えてみるとそれらしきことをやっていた。今さらながら気が付いたのだが、そのきっかけとなったのはコロナ禍だった。コロナが流行る前は7時頃散歩に行っていて、人もあまりいないので爽快だった。だが、突如としてカップルや家族で道が混雑しだした。季節柄桜の季節ということもあってか、人が朝早くから外に出て来るようになった。これではせっかくの早朝散歩が台無しになると慌てた私はもっと早起きするようになった。朝の5時頃にICレコーダーの目覚ましを設定し、起きるとすぐに表に飛び出した。さすがに5時台には人はあまりいなかったので、ほっと胸をなでおろした。

 そんなわけで、5でも我慢して歯磨きをしなければならないことほど辛いことはない。少し大げさかもしれないが、本当にそう思った。私の食欲は睡魔の前にすごすごと退散したようだ。

 それで夕食を6時頃食べるようになったわけだ。夜布団の中で「お腹空いたなあ。でも明日になったら何か食べられるから、まあいいか」と自分を慰めることもある。だが朝起きたらそんなことはケロリと忘れている。朝食は7時頃食べるので、ざっと計算すると、13時間何も食べていないことになる。

 そう考えると、普通の日は無理としても、休日ならオートファジーも夢じゃない。朝食を8時ごろにして、だんだん遅くしていけば十分可能だ。実を言うと、現在の私はコロナが流行り出した頃と比べると夜更かしをするようになった。身体が慣れてきたせいか、眠くなる時間が遅くなっている。それに夕食を食べる時間も遅めになってきた。お腹周りが膨張してきたのは生活を元に戻すいい機会かもしれない。

mikonacolon