▲木の枝に止まって雨宿りをしているコサギ。この辺りの川沿いで見たのは初めてです。年中いたるところの水辺でよく見られるそうですが、田舎だけだと思ったら街中にもいるのでちょっと驚きです。
思いがけないサギとの出会い
今朝は雨でしたが、何か面白いことがないかなあと思いつきで違うルートを散策してみることにしました。ちょうど川沿いを歩いていて橋から川面の方に目をやると、何か白くて丸いものが二つ木の枝の上にあるのが見えたのです。この場所は春には桜の名所となるので橋の上から大勢の人たちが写真を撮ったりしてにぎわいます。そんな場所も今は新緑がまぶしい季節となり、誰一人橋から川面を眺める人はいなくなりました。それなのに、なぜ今日に限って立ち止まってしまったのか自分でも不思議です。
遠くから見た二つの謎の物体はじっとしていて、全く動く気配がないのです。いったいあれは何なのか、どうしても知りたくなりました。急いで橋を降りて行くと川沿いにある柵から覗き込みました。すると少し離れたところにある木の枝に白い鳥が見えたのです。まさか、鳥だなんて思ってもみなかったのでワクワクしてしまいました。そうなんです、あの白い動かない物体はサギで、調べてみたらコサギというらしいです。足は年中黒くて、よく見ると足指だけが黄色いので他のシロサギと見分けがつくそうです。
カメラのズーム機能を使ってできる限り大きく撮ろうとしたのが冒頭の写真です。写真を撮るのに夢中になっていると、サギたちはすぐに羽根を動かして飛び立ってしまいました。雨がバサバサ降っていて、距離が離れているにもかかわらず、素早く人間の視線を察知するようです。こちらとしては、思いがけない出会いに新鮮さを感じて得した気分でいっぱいなのですが。日常でもちょっとした冒険というか旅は体験できるのだと実感しました。
コロナ下でも歩く旅はできる
コロナの影響で海外旅行にいつになったら安心して行けるのかわからないし、県をまたぐ旅行も心配で行けそうにありません。そんな状況の中でも先日の朝日新聞のフロントランナーに登場したバックパーカーの斎藤政喜さんの生活は変わりません。もともと型にはまらない旅を実践していて、とにかく歩き続けるのをモットーとしているからです。コロナで飛行機に乗れなければ、海外は諦めて国内を旅すればいい。親から貰った立派な脚があるのだから大いに活用すればいい。感染するかもと心配しながら飛行機や列車に乗るより歩いたほうがいいのだと歩く旅を勧めている。
八ヶ岳に住んでいる斎藤さんはコロナ禍でも、テントと食材を背負って愛犬と旅にでます。紙面では愛犬の行きたい所について行くというハラハラドキドキの旅に出ました。どこに行くかわからない旅は、あろうことかゴルフ場の立ち入り禁止地域に入り込んでしまいます。自分たちもゴルフ場でプレーしていたお客さんも突然のことにびっくりしています。それでも最後にはキャンプ場にたどり着くことができたのでひと安心です。犬に連れられてどこに行くかわからない旅が面白くて、だからやめられない。思うに任せない状況になるのが好きだという気持ちがあるから、ヒッチハイクや耕運機などの旅を続けてきたのだと斎藤さんは楽しそうです。
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