人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

脊髄性筋萎縮症と学ぶ意欲

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脊髄性筋萎縮症でも京大生に

 朝日新聞の記事「受験する君へ」の『難病だけど支えてくれるよ』を読んで衝撃を受けました。思わず「まさか、嘘でしょう」とつぶやいてしまいました。生まれつき脊髄性筋萎縮症の油田優衣さんは京都大学教育学部の学生です。しかも親元を離れて一人暮らしをしていますが、たくさんの人に支えらえて楽しい学生生活を送れています。自分ひとりではなにもできない人が大学で学び友と触れ合って楽しい学生生活を送るなんて、普通の人間にはとても想像できないことです。一人暮らしなんて夢のまた夢だと諦めるのは誰でもできますが、この人の偉いところはそれを実現させてしまう行動力にあると思うのです。

 脊髄性筋萎縮症は筋力が低下する進行性の難病なので、手の筋力がおちて今では手書きも難しいし、トイレだって誰かの助けが必要です。自分の身体がこれからどうなるのかという不安や恐怖と闘いながらも、学びたいという強い意志を持つことは口で言うより簡単ではないと思います。「難病の人は気の毒だ」なんて失礼なことを言うのはやめて、偏見を持たずに普通につきあってみたらいいのでは。最初は大変なことになったと思うかもしれませんが、しばらくすると助け合って生きるのが当たり前になるはずです。そうすれば私たちの住む社会はきっとよくなっていくのだと気づかされます。

障害者も学べる選択肢が知られていない

 油田さんのような障害を持った人が福祉サービスを受けながら進学し、学ぶといった選択肢があることさえ世の中に知られていないこと自体が問題なのではないでしょうか。でも、もし「油田さんが特別優秀だから京大生になれたのだ」と考えてしまったら、平等に与えられた選択肢も狭き門に見えてしまいます。「彼女は特別な人」と思わずに、誰にでも門は開かれているのだと自分の熱い思いを貫くほうが幸せになれます。「親元を離れて自立するのが夢だった」という油田さんは、これから受験する病気や障害を持った人に対して心強いエールを送ってくれています。

チェコの国立大医学部に行く

 これから受験する人に対して、こんな選択肢もあるのだよと、多様性のある選択肢を紹介し、道は広く開かれているのだよ教えてくれるのが「受験する君へ」の役割だと思います。そんな記事の中の井本さくらさんは医学部志望ですが、日本の大学ではなくて、なんとチェコの国立大学の医学部で学んでいます。なぜチェコなのかというと、英語で医学を学びたかったのと日本で受験できたからだそうです。

チェコといえば、以前に元は同じ国なのに今は分かれてしまっているスロバキアを旅行したことを思い出しました。東ヨーロッパのアルプスといわれる山岳地帯に滞在し、山小屋のようなホテルに行くのにケーブルカーでなければ行けませんでした。そこで旅行ガイドをしていた人は流暢な英語を話し、時にはジョークでみんなを笑わせていました。山頂のホテルでアルバイトをしていた高校生も母国語でもないのに英語が上手なのに驚きました。日本と比べて物があまりないと感じる国なのに人々の教育水準ははるかに高いのだと感じた記憶があります。

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