普通なら気にしなくてもいいはず、されど・・・
昨日私はそろそろアイチーイーのＶＩＰ会員になってもいいかなあと思った。まあ、いずれは遅かれ早かれそうなるはずだった。なにせ無料のままでは自分の見たい作品が途中までしか見られないからで、無料で見られるドラマもあるにはあるがたいして興味を引かれないのだから仕方がない。それで、今がその時と「ＶＩＰ会員になる」の表示をクリックした。すぐにクレジットカードやデビットカードを登録する画面が現れた。私の場合はクレジットカードなので、順番にカード番号を入力し（と言ってもカード番号は保存してあったのでクリックするだけで済んだ）、次はカードの有効期限だが、よく見てみると、なんと来月の２３日だった。再度確認したが、やはり２０２３年の３月２３日になっていた。何たることか、もうすぐ切れるカードで登録をしなければならないとは！
これがもしもU-NEXTやHuluやNetfrixだったら、何の問題もないはずだった。新しいカードが届いたら、古いカードをキャンセルし、更新をすればいいだけのことだ。面倒なことではないし、そう深く考える事でもない。だが、それが馴染みのない、私にとっては海の物とも山の物ともわからない中国の動画サービスであるアイチーイーとなるとそうはいかない。何も考えず、軽い気持ちで、今、登録をしてしまったら、あとで面倒なことになるのではないかと言う不安でいっぱいなのだ。こんな時、頼りになるのはネットの情報しかない。いつものように”ググって”みたが、悲しいかな、役に立つ情報は得られない。やはりまだ日本では知名度はたいしてないらしい。唯一ヤフーの「知恵袋」というサイトにアイチーイーに関する質問が２，３あっただけだった。
それで今すぐＶＩＰ会員になるのは諦めて、新しいカードが来るのを待つことにした。新しいカードというのは何時頃届くものなのだろうか。変な話だが、今までそんなことを気にしたこともなかったが、何でも検索する癖のある私はネットで情報を探した。そうしたら来月が有効期限のカードは普通は今月の下旬ごろには発送されるらしいことが分かった。いつになくカードが届くのが待ちどおしい。カードの有効期限など全く意識することなく、ただ忙しさに紛れて日々を過ごしていたのに。たかが動画サービス、されど動画サービス、ＶＩＰ会員に登録はしたいのだから自分の気持ちは誤魔化せない。
以前、「いつでも登録できるのだから」とブログに書いたが、現実はあれやこれやと考えて待つしかないのだから、我ながら呆れる。まあ、あの時はカードの有効期限など頭の隅にも浮かばないのだから仕方ない。カードの有効期限なんて、まだまだ先と高をくくっていたら、その日は間近に迫っていて面食らったと言うのが本当のところだ。見たいのに見られないと人は余計に思いを強くするものなので、その情熱の矛先をどこかに向けて逃がしてやるしかない。さて、どうするかと考えたら、私の足は図書館へと向かった。ちょうど去年の年末から借り続けている高樹のぶ子さんの『小説伊勢物語業平』を返しに行くついでがあったからだ。でも結局なぜか後ろ髪を引かれた私はそれを再度借りることにした。
そのまま帰ろうとしたら、３階にある子ども図書館で絵本でも見ようかと思いついた。近所にある中規模書店では時代の流れなのか、すべての絵本にビニールがかかっていて、買わない限り中身を見ることはできなくなっている。以前と違って子どもが気軽に絵本を開く機会は失われ、大人はより絵本とは無縁になっていくばかりだ。強く願わない限り大人は自分のためだけに絵本を手に取る機会を奪われてしまった。私にとっての絵本は活字の海に溺れそうになって、疲れてしまったときに出会う心の処方箋のような存在なのだ。
mikonacolon
