人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

イタリア旅行の思い出④

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天国のようなモンテロッソ・アルマーレ

 ジェノバから各駅停車に乗り込むと、電車は海岸線ギリギリのところを通ります。まるで海の中にいるような不思議な感覚に襲われます。漁師町のモンテロッソ・アルマーレは日本ではほとんど知られていませんが、ヨーロッパでは人気の観光地です。海と山に恵まれ、山の急な斜面にもかかわらずブドウ栽培がされており、人々の大変さが伝わってきます。モンテロッソ・アルマーレは5つの村のチンクエテッレのひとつの地名です。5つの村はハイキングコースの遊歩道で結ばれており、海と空の青さを歩いても十二分に堪能することができます。遊歩道を歩いていて、反対側から来た人たちとすれ違うとき、みんな上機嫌であいさつを交わします。ちょっと疲れを感じてブドウ畑を横目に見て、ふと下を見下ろすと真っ青な海がまぶしく輝いています。キラキラと輝いてる海を見ていると、不思議と疲れが吹き飛びます。歩いている時はまったく海のことなど忘れているので、突然眼下に青い海が現れると新鮮な気分になれるのです。「自分はこんなに高い所にいたんだ」と清々しい気分になれる場所は、世界中捜してもそんなに多くはないと思います。

賑やかな海辺のペンションを満喫

セゾンカードのツアーデスクで予約してもらったホテルは、海辺の賑やかな場所にあるペンションでした。すぐ近くにメリーゴーランドがあり、けっこう夜遅い時間まで人々が騒いでいました。私たちも夜暗くなるまで海辺を散歩していると、地元の人たちが仕事を終えて海に泳ぎにやってきます。すぐに砂浜でTシャツとスカートを脱いで水着になり、海に入って気持ちよさそうに泳いでいます。日本と違ってヨーロッパの夏は7時ぐらいまでまだ明るく、9時頃になってようやく暗くなります。

ペンションでの朝食はパンとコーヒーのシンプルなものでしたが、この時食べたパンのフォッカチアは「おかわりください」と言いたいくらいとてもおいしかったのです。絶妙な塩味が何とも言えないのです。あれ以来あんなに美味しいパンには出会っていません。何年もたったのにまだ覚えているなんて、そんなに恋しいならどうしてまた行かなかったのでしょう。たぶんそれはモンテロッソ・アルマーレに行くのは夏でなければならないからということです。一年で一番航空運賃が高い時期に行かなければならないのはちょっとハードルが高いのです。だから、私の中では「理想の村」というか、「憧れの村」という位置にあります。

英語の単語「leave」 の意味を知る

モンテロッソ・アルマーレのペンションで最後の朝食を食べていた時、宿のマダムが「Do you leave today ?」と私に聞いてきたのです。leave の意味を知らなかった私は一瞬戸惑ったのでが、すぐに「今いる場所から去る」と言う意味なのだと理解しました。それまであまり使ったことがなかった単語でしたが、マダムのおかげで私はちょっとだけ勉強をしました。なんという便利な言葉なのでしょうか、今では旅行に行くたびにしょっちゅう使っています。昔は今のようにネットで予約して終わりではなくて、ちゃんと宿泊先とメールでやり取りしていたので、ずいぶん言葉の勉強になりました。「unfortunately」という単語もよく使われましたが、このあとに続く内容はろくなことではありません。

 

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