人生は旅

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イタリア旅行の思い出③

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国際列車時刻表の見方や切符の買い方を教わる

 

フィレンツェからリグリア海沿岸の港町ジェノバのチケットも旅行社で手配してもらったので、現地で買わなくてもいいようになりました。ただ、ジェノバからモンテロッソ・アルマーレまでは各駅停車なので、前もって買うことはできないので現地で購入することにしました。その際、親切に相談に乗ってくれたのは白川さんという男性でした。実に熱心な方で、各駅列車の時刻表の見方や乗り方なども教えてもらいました。そのおかげで、今ではすべて自分で手配できるようになりました。国際列車の時刻表(トーマスクック)があることや、各国の国鉄のサイトで切符が購入できることも初めて知りました。

オーストリアから国際郵便書留で届く

しかもわずかな手数料(たとえば、3.5ユーロ)を払うだけで自宅まで届けてくれるサービスを提供している国もあります。たとえば、観光王国で有名なオーストリアがいい例で、しかも送られてきたのは、日にちが違っている切符でした。完全にむこうの職員のミスなのでどうしようもないので、付け焼刃のドイツ語で「日にちが間違っているので正しい日にちの切符をください」というメールを送りました。すると、駅の職員から「すぐに送るから」という返事がきて、後日新しい国際郵便書留が届きました。まだ当時は電子チケットなんてなかった時代の話ですが、ほんとうに自宅まで国際郵便書留で届いたときは感動しました。当然、もっと料金が高いもの考えていたのでなおさらでした。

イタリアでみんな一斉に同じ方向を指さす

リグリア海の港町ジェノバで列車を降りて、いよいよあと少しでモンテロッソ・アルマーレに着きます。列車は1時間に2本しかない各駅停車で、ホームがふたつあります。どちらのホームで乗ればいいのか、何の表示もないのでわかりません。そこで近くの人にモンテロッソに行くにはどちらで待っていればいいのか、聞いてみました。そしたら、その人も含めて、みんなが一斉に「こっちよ」と同じ方向を指さしたのです。みなさん聞いていないようで聞いてるのに驚きましたし、日本では絶対ありえない光景です。日本人は駅でも列車の中でも、イタリア人のようには他人のことを気にしない国民だと思います。

当時イタリアの列車は駅名のアナウンスは日本のように特になくて、「発車します、ドアが閉まるのでお気を付けください」という馴染みのあるフレーズも聞けませんでした。それどころか電車が止まってもドアが開かないので、自分で開けるか、ホームにいてこれから乗る人が開けてくれる時もあります。最初は分からないので、どうしようと困っているとそばにいる誰かが必ず助けてくれます。それから日本の駅との相違点は、プラットフォームがとても低くてすぐに線路に降りられてしまうことです。改札も無くて切符がない人でも、それこそ誰だって気軽にホームに入れてしまうそんな時代でした。いまではさすがにセキュリティ対策の面でそういうことはないと思いますが。

 

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