人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

あったらいいなあを詰め込んで

今週のお題「カバンの中身」

カバンはできるだけ軽い方がいい、されど現実は

 普段持ち歩いているカバンの中身は基本的に財布、交通系ICカード、クレジットカード、それにティシュとハンカチくらいです、なんて言いたいがそうはいかない。もし万一雨が降ったら困るので折り畳み傘も入っている。その折り畳み傘もできるだけ軽い方がいいと小さ目のを買ったら、”使うのは今でしょう”となったときに壊れてしまった。”小さくても私ってすごいんです”を証明することなくあっけなく私の目の前から消えた。それで、次は別に軽量でなくてもちゃんと使えるまともなものがいいということで、普通のサイズの折り畳み傘を選んだ。だいたいが、お守りのようにそれを持ちあるいていると、嘘のように雨が降らないものなのだ。

 折り畳み傘は確かに荷物になって重いが、以前雨に降られて往生した時にコンビニに飛び込んで思い知った、その時だけ使うには傘が結構な値段であると言うことを。今自分にとって喉から手が出るほど必要なものなのだが、店に並べられている傘の中に欲しいものは見当たらない。どれもこれも買いたくないので、すぐには選べないので心の中でしばし葛藤する。一番安い500円のビニール傘、いや当時は800円ぐらいしたと思うが、それにするか、あるいは、買う気はしないが後々まで使える普通の黒い傘にするか、変な話だが、思い悩んだ。何が嫌かと言うと、自分の気に入らないものにお金を使うことぐらい不快なことはないからだ。

 実際に、コンビニに立ち寄るのが面倒なので、そのまま雨の中を走って、ずぶ濡れになったこともあった。自然のシャワーを浴びて、子供に帰った気分になった。だが、それもたまにはよくてもいつもそれでは疲れる。それで、面倒を避けるのにはどうすればいいのかと考えたら、簡単なことだ、いつも折り畳み傘を持ちあるけばいいのだ。それから傘と私は一心同体になった。出かける時の持ち物チェックはカギ、お金、折り畳み傘だ。まあ、究極のことを言えば、カギとお金さえあれば、何とか乗り切れるのだが。悩ましいことに、お金があっても自分の欲しい物を手に入れられるとは限らないのが現実だ。

 それから、今のご時世ではカバンに入っていないと困るものがある。それはエコバッグで必要不可欠なものだ。私などは海外旅行で使っていたものを今は日常生活で使っている。皮肉なことに海外に行けなくなって用なしになったエコバッグが活躍してくれている。先日スーパーで見かけた高齢者はキャリーケースをお買い物用に使っていた。なるほど、あんな利用法があったのかと目から鱗だった。あれなら毎日旅行気分になれて楽しいかもしれない。

 先日、エコバッグについて気になる記事を新聞で見つけた。それによると、エコバッグは定期的に洗って使わないと不衛生だということ、おまけに洗って使ったとしても洗剤と大量の水を浪費することになるとの警告だった。要するに、エコバッグは名前とは裏腹に環境に悪影響を及ぼす代物だった。ではどうしたらいいのか、何が一番SDGsなのかと言うと、なんとレジ袋だとの指摘に言葉を失った。買い物の度にレジ袋を買って、商品を詰めて使い、その袋はゴミ袋にでも使って再度利用はしないこと、それが衛生的で理想の使い方!?らしい。実を言うと、私はエコバッグを洗ったことはあまりない気がする。いや、洗おうとは思うのだが、ついつい忘れてしまうのだ。これからは意識的に洗うように努めるつもりだ。

 私の友だちはカバンの中に何でも入れて持ち歩いている。以前一緒に通りを歩いていた時、誤って木の枝に引っ掛かって指を怪我した私にすかさずバンドエイドを手渡してくれた。またある時は小腹が空いて、どこか店にでも入ろうと探したのに、どこもかしこも満席で入れない。そんなときでも嘆く私に、チョコレートあるよ、そうだクッキーもあるけど、だなんて嬉しいことを言ってくれる。彼女のカバンはまるでドラえもんのポケットのようだ。

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