人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

こたつのない冬なんて

今週のお題「急に寒いやん」

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 こたつを出したくない理由は

 街中で昼間でもダウンコートを着ている人を見かけると、もう冬なのだなあ、とつくづく感じるようになりました。冬と言えばやっぱりこたつにミカンです。そしてそばには猫がいて、「猫はこたつで丸くなる」と歌にもありますから。そんな光景が冬の定番かと思っていたら、どうも違うようなのです。先日ご近所さんの井戸端会議を偶然聞いてしまいました。「うちはこたつは出さないことにしてるの。あれがあると掃除が面倒で」とひとりが発言したのです。そしたらもうひとりがすかさず「そうそう、わかるわ。うちもそうなの」とこたつ出さない派同士で話が盛り上がっている様子。その場を通りかかった私はこたつ出す派なのだが、最近よく言われる同調圧力が働き、とても反論できなかった。

 正直なところ、綺麗好きな二人の奥様の”こたつが掃除の邪魔になる”という発想は私にはありません。だから、「快適な掃除のためにはそうなのか、なるほどねえ」とやたらと感心してしてしまった。掃除を少しでも楽にしたいと考えたら、こたつは諦めた方がいいらしい。ストーブ、それも石油ファンヒーターが特にコスパがいいらしい。でも冬にこたつでごろごろするのは至福のときではありませんか。その楽しみをたかが掃除ごときのために奪われるのはどうなのでしょうか。もっとも、これは掃除があまり好きでない私の戯言でしかないのですが。

年末にこたつのない家に行ったら

 以前、年末に友達の家で食事会をしたのですが、そこの家がとても寒すぎて震えました。川べりにあるマンションの5階で角部屋の窓が大きくて明るい部屋でした。リビングでテーブルに座って食事をしたのですが、じっとしているせいか寒くてたまりません。気をそらそうと話に集中しようとするのですが、やはり寒いのが気になって言ってしまいました、「ねえ、寒くない?」。するとそこの住人以外はみんな私と同じでどうやら我慢していただけなのでした。

 「じゃあ、エアコンの温度上げるね」と気を使ってくれたのですが、いっこうに暖かくはならなかった。あたりを見回すと、ファンヒーターも何も見当たらないので暖房はエアコンだけのようだった。冷え切った身体があのホカホカのこたつを恋しがって、早く家に帰りたいと訴えていた。もう我慢も限界だった、こんな寒い所はもうごめんだった。そしたら思わず「じゃあ、私はこれで帰るね」と言ってしまった。家の住人が「もう帰るの?」と驚いていると、ほかの友達も次々と「これで失礼するわ」と言い出したのです。

 駅まで行く途中、みんなで「あそこの家は寒すぎるね」とか「もう少しで凍りそうだった」と散々なことを言い合った記憶があります。「あなたが先に言ってくれてよかった」と感謝されたわけですが、私の考えは少し違うのです。もしかしたら、あの時の我慢はしなくてもよかったのではと思うのです。最初から、あの部屋に入ったときから「わあ、寒い!」と感じていたのに、すぐに住人に伝えようとしませんでした。我慢すればいいとその場を丸く収めようとしていたのです。もし失礼を承知ではっきり感じるままを言っていたら、事態は変わっていたのだろうか。

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