人生は旅

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韓国ドラマ屋根部屋のプリンスと三世三代

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ドタバタラブコメかと思ったら

 パク・ユチョンとハン・ジミンの韓国ドラマ「屋根部屋のプリンス」を動画サービスで見ました。ドラマのオープニングから何やら楽しそうなドタバタなドラマの予感がしましたが、意外にも内容はシビアでした。朝鮮の時代から現代に世子セジャが3人の部下を連れてタイムスリップしてきたのです。過去の時代から時空を超えて現代にやってくる物語にはたくさんのドラマがあります。でもほとんどのドラマは三世三代、たとえ別れても時が廻ればいつかはめぐり合う運命にあるのが前提になっているのです。そしてめぐり合ったら当人同士はお互いを覚えてるのでわかるのだそうです。このドラマの場合はどうなるのかわからない、それがまた見る者の想像力を刺激するのです。意味ありげなラストシーンからして、もうドラマが終わりなのにもかかわらず、どうなってるのと戸惑ってしまうのです。ふつうのドラマなら絶対記憶を消すはずなのにちゃんと覚えているのが悲しすぎて残酷な気がします。韓服姿の世子(セジャ)とヒロインが見つめ合うシーンが涙でかすみます。

スケッチが二人を引き合わせた

 このドラマと違って、韓国ドラマの「イニョン王妃の男」ではヒロインは記憶を消されたので、愛する人に去られても普通に生活することができたのです。でも仕事で王宮に行ったら突然悲しみに襲われて、涙が止まらずなぜこんなにも辛いのかわからないのです。それはやがて来るべき「出会い」を暗示していて、彼が過去から戻ってくるのです。どうなるかことかと視聴者をやきもきさせて、最後にはほっとさせるのです。この最後のお約束が「屋根部屋のプリンス」にはなかったのが心残りでした。

 ニューヨークでテヨン(ユチョンの二役)が描いた『黄色い蝶がとまったヒロインのスケッチ』が二人をつなぐものになるはずでした。ところが、運命に邪魔されて二人は会えないまま離れ離れになってしまいます。もしあの時二人がデートしていたらきっと恋人同士になっていただろうし、韓国に帰ってからもその関係は続いたと容易に想像できます。だから世子セジャが挑戦に帰ってしまった後に、テヨンとの恋が始まったとしても不思議ではありません。テヨンが世子セジャの生まれ変わりだと考えればいいのです。

世子の目的は殺人犯探し

 世子は自分が現代に来たのには何か意味があるはずだと確信し、自分の妻のセジャビンと瓜二つのヒロインの姉と結婚しようとします。それはすべて妻を毒殺した犯人を見つけるためでした。ところが事件の真相は複雑で思いもよらないものでした。毒殺されたのはセジャビンではなくてその妹(ヒロインは生まれ変わり)だということがわかりました。自分の妻とその家族が世子を暗殺しようとしていて、妹は世子を守ろうとして犠牲になって死んだのです。妹の世子への愛が自分を現代に送りこんだのだと悟って自責の念に駆られるのです。だからこそ、自分の目の前にいるヒロインを命がけで守ろうと決意するのです。

 

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