人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

人はなぜ化粧をするのか

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 化粧をしなくなった訳は

 私は最近、というより1年近く化粧をしていません。正確に言うと、ファンデーションを塗ったり、口紅をつけたりすることをやめたのです。なぜなら、マスクをつけるので、汚れたりするのが嫌だったからです。だから化粧水と乳液だけで十分と判断し、化粧するのは意味がないことだと考えたわけです。せっかく化粧しても顔のほとんどが隠れてしまうのですから、省略して構わないはず。つまり、私の化粧は自分のためではなく、見た目の問題、身だしなみの一つに過ぎなかったのです。一時話題になった『人は見た目が9割』という自己啓発本にあるように、人は初対面の人を見かけで判断するしかないのです。人は中身が大事とはいっても、まずは相手の服装、何よりも大事なのは顔ではありませんか。相手に好印象を持たれたいなら、女性なら化粧で自分をアピールするのが一番です。その手段としての化粧をしない訳にはいきません。だから、働く女性の化粧は仕事とセットだと思うのです。でもコロナ禍で状況が一変してしまった現在では、私の周りでは化粧をしなくなった人が増えています。どうせマスクをするのだから、する必要がないのではと考えてしまうそうです。

姉が化粧するのを真似したら、涙がポロポロ

 化粧に関しては、子供の頃にやらかした失敗を今でも覚えています。あの頃、姉は毎朝鏡台の前に座り、何やら熱心にあれこれやっていました。ふと見ると、大好きだった塗り絵をするように、姉は青い色をしたクリームを瞼の上に塗っていたのです。その青の色の鮮やかさで姉の瞳はキラッと輝き、まるで別人のようだと感じたものです。それを見ていた私は、自分もやってみたい気持ちを抑えられなくなりました。ある日、姉の部屋に忍び込み、あの魔法のブルーの化粧品を捜し出しました。見つかりはしないかとドキドキしながら、姉の真似をして自分の瞼に塗ろうとしました。ところが、そこは子供なので加減というものを知らなくて、やりすぎて目に入ってしまったのです。たちまち目が痛くなり、涙がポロポロ出るわでパニックになりました。どうしようもなくて助けを呼ぶ羽目になりました。母と姉がいる部屋に泣きわめきながら走って来た私を見て、何が起こったのか訳が分からないと言った姉たちの困惑した様子、今ではもう思いだせません。怒られることよりも、目が痛いのをどうにかして欲しい、ただそれだけだったあの頃。

眉毛を半分そり落とした私は

 考えてみると、この頃は好奇心に駆られて、心のままに行動していたのですから呆れてしまいます。最もそれだけ化粧というものは子供にとって、身近な人が変身できる魅力的なものだったことがわかります。私の場合も、姉のことを観察していたら、自然となんだか面白そうだと思えてきたのです。それで密かに試してみようと実行に移したら、残念ながら失敗に終わっただけのことです。

 実はもう一つ失敗談があるのですが、こちらは痛い目にはあわなかったのですが、取り返しのつかない失敗でした。それは眉毛の半分をそり落としてしまったことです。姉が剃刀で眉毛を整えているのをいつも見ていた私は、また自分でもやってみたくなりました。ところが、当然のことながら子供には眉をうまく整えるテクニックなど皆無なのです。そんなことなどお構いなしで、好奇心の赴くままに突き進んだら、あろうことか片方の眉毛が半分無くなっていました。「覆水盆に返らず」で絶体絶命のピンチでした。今回はいくら泣きわめいても眉毛は一瞬にして生えてはこないのです。明日からの学校をこの顔で行くのかと嘆き、恥ずかしさで穴があったら入りたいと思ったはずです。でも、この事件で不登校になった覚えはないので、嫌々ながら学校に行ったはずです。想像してみると、子供ながらこれは大変な出来事であったはずなのですが、今となっては笑い話にしかならない、どうでもいい話になりました。

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