フェリーの規模の大きさに驚く
今まで外国で私が乗ったフェリーは、ヘルシンキからエストニアのタリンまでの小さなものです。
ですので、あのフェリーを想像していた私は、その規模の大きさに驚き慌てました。
このフェリーはトラックや自動車はもちろん、旅客も載せて大きなビルひとつ分の規模です。
アルヘシラスから乗船したときは、飛行機に搭乗するような通路がちゃんとあったのです。
でも、下船するときはずら~っと並んだ車の脇を、みんなが歩いて外に出るのです。
車がいっぱいの倉庫の中で、今にも車と接触しそうなスレスレの距離を歩かなければなりません。
フェリーターミナルの風景①
フェリーターミナルの風景②
アナウンスが何もない!
無事乗船したものの、どこに座ったらいいかも、なにもかもわからずじまいです。
客席は3階まであるらしく、一番上は風がメチャメチャ吹いているデッキ席です。
でも眺めがよくて、気持ちがいいんです。
風が強くても気持ちがいいデッキ席です。
しばらくして、人があまりにも少ないことに心配になった私は、フェリー内の散策を始めました。
広いレストラン、人でいっぱいの売店があるフロアーなどまるでビルの中にいるみたいです。
乗船から出発までも、そしてそれ以降も、いっさいアナウンスはありません。
普段日本に暮らしていると、アナウンスに慣れてしまっているので、気持ちを切り替える必要があります。
その場合頼れるのは、周りの人の動きしかないので、人が移動する方について行ってみることにします。
入国審査の列ができていた!
人の流れについて行って正解でした。
ギフトショップのそばに行列ができているのを発見したのです。
たしか、ガイドブックで読んだことがある「入国審査」が行われていたのです。
なんとか入国審査を終えることができたので、ひと安心ですが、その後一度だけアナウンスがありました。
「入国審査にご協力いただきありがとうございました。」みたいなものですが。
フェリーからの眺め
フェリー内の無料の座席
モロッコ時間に慣れる必要性を痛感
日本の常識は通用しませんので、頭から消し去ります。
フェリーの出発時間が実際現地に行ったら、2時間遅れになっていたなんて当たりの世界です。
そして、その遅れた時間がさらに2時間遅れるのもまたこの世界では普通です。
私が乗るはずのフェリーは、昼の12時出発ですが実際は4時でした。
係員はただひたすら「esperaエスペラ」お待ちください、と繰り返すのみです。
モロッコに行こうと思ったら、それなりの覚悟が必要なのだと、行って見て初めてわかりました。
mikonacolon