なぜそんなに結婚したいのか
新聞の読書欄を見ていたら、「パートナーに求めるものは？」という題名で探検家の人が書いた記事が載っていました。その方によると、冒険と結婚は共通する構造があるに違いないとの最終認識に達したそうなのです。冒険が危険なのと同様、結婚もリスクそのもので、変な相手と結婚すると一生を棒に振ることになるのである。だからこそ、自分の身の丈にあった理想の相手、つまりより良い条件、つまり年収とか財産とか持ち家などにこだわってしまうのです。自分の愛する人と結婚したいのではなくて、できれば幸せになれるような条件の人と結婚したい、そんなふうにはた目には思われるのです。結婚イーコール幸福の完成式が出来上がっているようで、それにはいくつかの条件が必要となるのでしょう。今自分のいる場所で幸せになりたいと思うのではなくて、誰かに幸せにしてもらいたいと望む人も中にはいるのです。はっきり言って、現在自分の仕事に満足感いっぱいの人や趣味にハマっている人は、「婚活」などしないでしょう。結婚は幸せのイメージがつきまとう反面、束縛や忍耐も避けられない事態だと思うので自由な時間はあまりないと思うのです。結婚して初めて、独身の時のあの自由な時間は貴重だなあとつくづく思っても後の祭りです。
婚活サイトで結婚した知人
婚活で幸せを熱狂的に追い求める人たちがいる一方で、今の男女は、とくに男性は結婚はおろか恋愛にも興味がない人が少なからずいることに驚かされます。生物学でいうと、オスのメス化だそうで、今ふうに言うと「草食男子」なのでしょうか。でも異性に興味がないのではなくて消極的なだけで、女性がアプローチしてくれば応じるのですからちょっと違いますね。休みの日にはどこにも出かけないで一人で過ごすのが好きな人もいるでしょう。そんな人は結婚相手を見つけられるのかと言うと、それが見つけられるのです。現代はインターネットでいくらでも相手を捜すことができるようで、私の周りでも結婚してうまくやっている人がいます。その人はまだ20代でかなりのイケメンで、仕事の面でも野心家なのです。彼なら相手を見つけるのはたやすいと思うのですが、これも何かの縁なのでしょう。結婚式の写真をみせてもらいましたが綺麗なお嫁さんでまさに美男美女のカップルです。
結婚したいのに女性に相手にされない
彼のようにうまく行く人もあれば、別の知人のように相手の女性に相手にされないという納得がいかないこともあるのです。つまりミスマッチでこちらが求めても条件によっては相手が求めていないのです。婚活サイトに登録するような女性は自分より高収入とかより良い条件の男性しか希望しないのだそうです。知人は４０代ですが、先日もサイトで知り合った女性と付き合うところまで行ったのに結局は断られました。母親と二人暮らしでやはり親が心配だからという口実のようですが、知人はショックをうけています。いずれは結婚するつもりで３LDKのマンションを買ったので、そこに自分ひとりでいるのは淋しいらしいのです。彼に良い縁があるように祈るだけです。
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