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コロナでマスクの常識が変わる

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マスクに対して思い違い

 どうやら私はマスクに対してとんでもない思い違いをしていたようです。思えば、マスクにはあまり縁のない人間で、小学校の時の給食当番の時に布マスクを使って以来自分で買うこともありませんでした。もっとも現代では給食当番のマスクは布ではなくて使い捨てマスクのようです。まだ学校が休校になる前に新聞の投書欄に、児童のお母さんからの悲痛な声が届いていました。「毎朝子供に持っていかせるマスクが無くなりそうなので、買い占めないでお願いだから」。昔のように布マスクなんて売っていない時代ならではの悩みともいえます。

 さて、私が「とんでもない思い違い」に気づいたのは”サザエさんをさがして”と言う記事を読んでいた時でした。サザエさんの漫画が載っていて、どうやらマスクの話のようです。その中で波平さんが満員電車を待ちながら、平気でコンコンとせきをするのですが今なら睨まれてしまいます。そのうえ波平さんがどうにかして電車から降りたら、なんとマスクにキスマークがついていました。「口紅の主は大丈夫なの?」と本気で感染の有無を心配してしまうのが今の状況なら当然です。

マスクに対する常識が変わった

 私の「とんでもない思い違い」とはマスクをつけていれば少しくらいの外出は構わないと信じていたことです。それが専門家によると、確かに不織布のマスクは布マスクよりはフィルター機能が進化していて、帯電して粒子を捕らえることができると言います。ですが、家庭用マスクは顔とマスクとの間に隙間ができてしまうので、平均70%ほどはフィルターを通さない空気を吸い込んでしまっているそうです。だから、「今の状況では密閉、密接、密集の3密を避けるべきで、マスクを買うために行列を作るのは本末転倒」と警告しています。

 以前は薬局にトイレットペーパーを求めて並んだ人同士が、お互いに距離をとることなく井戸端会議をしているのを見かけました。あの頃はまだみんながコロナに対して認識が甘く、危機意識が今ほどなかったのだとつくづく思います。知人によると、今の電車の中は異様なほど静かで、誰一人話をする人はいないらしいです。喋るとどうしても飛沫が飛ぶので、電車内で感染するのではとピリピリしているのです。またみんな音に敏感で、新聞でも読もうと紙面をめくろうとして、「ガサガサッ」と音でもたてたら注目の的です。露骨に嫌がられるので、車内では「沈黙が金」ということになります。

 話を元に戻すと、マスクについてのアドバイスをしているのは、テレビ番組の「マツコの知らない世界」にも出演したこともあるマスク研究者の女性の方です。現在はアスベスト対策技術部長として活躍されていますが、マスクの性能がどんなに上がっても汚染された場所には近づかないことが原則だそうです。感染者が増えている今一番言いたいことは、「マスクをしてまで外出することはできるだけ避ける」これに尽きるそうです。マスクが万能ではないからこそ、これが誰が感染してもおかしくない危機的状況における新常識だと指摘しています。

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