人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

外出自粛でマスクをもらって涙する?

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マスクがなぜ売れないのかわかった

 夕方ドラッグストアにトイレットペーパーを買いに行きました。そしたら店頭に『マスク入荷しました』の注意書きも何もないのに、レジ横にマスクを見つけました。こんなにいっぱいあるのになんで教えてくれないの?と不思議に思いました。「なんだ、マスクがあるじゃない!」と一瞬ですが喜んだのです。色は黒で形は立体マスクのように見えます。あれぇ~、もしかして布マスクかなあと思って店員さんに聞いてみました。

 すると、3枚入りでポリウレタン製で、布ではないのですが、洗って3回まで使えるとのことです価格はたしか8百いくらで消費税を入れると900円くらいになります。つまり1枚あたり100円ということになります。どうりでいっぱい余っていて売れないわけです。この時期マスクはのどから手が出るほど欲しいのですが、どう見ても高すぎます。店側も積極的には勧められないようです。もう少し待てば不織布マスクが出回るとテレビで報道されていたので、買わずに待つことにします。ただ、布マスクは天気が悪いと乾かないので困ります。それにハンカチのマスクは冬にはいいけど、気温があがるこれからは熱がこもって使えません。

 通販サイトで注文したが届かない

 新聞の広告や通販サイトでの購入も考えたのですが、それは最後の手段と思っていました。そしたら、新聞の「ひととき」のお便りに、『通販サイトで注文したが1か月たっても届かない』と嘆きの声が上がっています。近頃はマスクの通販詐欺も横行しているので心配です。この方には普段は施設で暮らしている自閉症の息子さんがいて、週に1度帰宅する際にマスク7枚を渡す必要があるそうです。この方も私と同様に困っていて、いいえ、私なんてこの方に比べれば大したことはないのですが、これほどのマスク不足を予測できなかった自分に呆れているのです。

息子のおかげで人の優しさに出会える

 ところが、この方には幸運にも救世主が現れたのです。先日の晩、玄関のドアノブに小さな袋がかかっていて、その中にはマスク7枚とメモが入っていました。そのメモには「薬局にズルして2回並んでゲットしたよ」と『やった~』と言わんばかりの走り書きがあって・・・。親しくしているママ友からだそうで、予期せぬ善意をうけて思わず涙が出たそうです。そして、なによりこの方の「いつだって息子のおかげでやさしさに出会えるのだ」という気持ちが嬉しいのです。世間から見れば、自閉症で世話をするのも大変に見える息子さんに感謝しているところが素晴らしいではありませんか。この方は「マスクをもらって泣くなんて生まれて初めてだ」と感激して泣いているのです。それでもそんな自分がおかしくて大笑いしたくなったそうです。この時期は人との距離を取りすぎて、心の距離まであるかのように錯覚していたかもしれないのです。どうしても孤独感に襲われてしまうからこそ、ママ友の「いつも気にかけてるわよ」という気持ちがうれしかったのですね。

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