暗証番号は間違っていなかった、なのにどうして？
残念ながら、自分はカードにエラーが出てしまってマイナポイントの申し込みはできなかったが、羨ましいことに友人はできた。９月30日の金曜日に申し込みをしたので、もうそろそろポイントが付いているかと思って日曜日にセブンイレブンに確認に行った。ネットで検索したら、nanacoは普通は２～３日でポイントが入るとでていたからだった。でも決済サービスのサイトでは”例外もあり”と記載されていたので、本当のところはどうなのか分からない。
何も買うつもりはなく、ただ確認したかっただけなので、店員さんに「nanacoの残高確認をしたいんですけど」とだけ言った。すると、端末を操作して「カードの残高確認」の場面を出してくれた。WAONや数種類のカードのアイコンの中からnanacoをタッチした。レシートが発行されたが、カードの残高だけで、ポイントは表示されてはいない。それで、「これって、センターお預かり分は出ないんですかねえ」と不思議に思って尋ねると、「それはまた別だと思いますけど」と訝し気な顔をされてしまった。
仕方がない、こちらも本当のことを言うしかない。正直に「金曜日にマイナポイントの申し込みをしたので、そろそろポイントがセンターお預かり分として入ってるはずなんですけど」と説明した。だが、店員さんは「センターお預かり分ですかあ？」と言ったまま困っている様子、すぐに隣のレジにいた店長に助けを求めた。店長は「僕が申し込みをした時は３～４日かかりました。だいたい１週間以内には入りますよ」と親切に教えてくれた。「奥さんの場合はまだ入っていないだけですよ」と言われた。
nanacoは自分で行動を起こさない限り、いつまでたってもポイントは増えない。つまり、セブンイレブンなどで、イトーヨーカドーでも構わないのだが、「ポイントとして使いたい」と意思表示しないといけない。マイナカードを取得した当時はそんなこととは露知らず、いつになったら入るのかとイライラした。まさに「早く言ってよ」と抗議したい気分だった。ネットで検索して初めて本当のことを知った。
閑話休題。私のマイナポイント申込みの件だが、昨日市役所に行ってきた。受付で、スマホでもパソコンでやってもダメで、エラーを連発し、挙句の果てにカードがロックされたと説明した。すると「その場合は、パスワード（４桁の暗証番号）を再設定する必要がある」と言われた。暗証番号は間違っていないと確信している私は、カードリーダーを使ってパソコンで試したら、「カードの読み取りに失敗しました」とか「このカードは８桁の認証番号が設定されていません」だのと出てしまうと付け加えた。
そのせいか、「それでは確認しますので、少々お待ちください」と言われてしばらく待った。ほどなく受付番号を呼ばれた私は、「暗証番号を再設定してください」と促されて、液晶パネルの前に立った。「前の暗証番号でもいいんですか」と聞くと係りの人は「構いませんよ」と言うので迷いは消えた。３８５１と打ち込んで「確認」ボタンを押したら、それで完了。後は５分程待ったら、マイナカードを返してもらえて、あっけないほど簡単に終わった。マイナポイントのサイトではカードがロックされたら、なんだのかんだのとめんどくさいことになりそうな、怖いことになりそうなことが書いてあったが、やたらに恐れる必要などなかったのだ。
私の場合はおそらく最初に暗証番号を設定するときに何らかの原因で上手く行かなかったのだ。その辺のところを役所の人は詳しく説明してくれないので、あくまでも推測にすぎないのだが。さて、マイナポイントの申し込みのことだが、役所から家に帰った私はすぐにパソコンに向かった。友人のカードで経験済みなので、スムーズに進むが決済カードの選択でつまづいた。すでにスイカで設定されていて、近所のスーパーのコジカカードにしたいのだが、やり方が分からない。なぜ変更したいのかと言うと、スイカはポイントが付与されるのが翌月と遅いからだ。その点でコジカはなんと翌日にはもうカードの残高に反映されるそうで、だからコジカにしようと思った。
試行錯誤した結果、何のことはない、画面の下の方に「修正」ボタンがあることに気が付いた。それを押せば、自由に決済サービスが選べるようになっていた。これで健康保険証として使えるようになった。次は銀行口座の登録だが、ゆうちょ銀行も選択肢にちゃんとあるので何も問題はなかった。やってみればなんのことはないが、そこにたどり着くまでが大変だった。新聞で「マイナポイントの申し込みで悪戦苦闘」との投稿を読んで、高齢者はさぞかし大変だろうと思ったら、どうやら様子が違った。田舎に住む義姉のミチコさんは、よく利用するショッピングセンターで申し込みを済ませた。お盆に帰省した時、もうすぐ２万円が入るとウキウキするミチコさんに、私はどういうこと！？と仰天した。どうやらマイナカードの取得からマイナポイントの申し込みまですべて、お店の人がやってくれたと聞かされて、狡いじゃなくて、真面目に凄いと思った。そんな俄かには信じられない話を聞かされて、徳を積んでいる人（ミチコさんのこと）は違うなあと感心した。
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