人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ミニマリストの欲望はどこへ

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モノや家に縛られずに暮らしたい?

今朝の新聞に有名なミニマリストで本も出している佐々木典士さんの記事が載っていました。昨年9月にフィリピンに移住したそうで、そのときの荷物はスーツケース2個と段ボール1個だけでした。「もう僕らにモノはいらない」のキャッフレーズがいまでも頭にこびりついていて、ものすごく共感した記憶があります。私もミニマリストをめざしたいのですが、努力はしてみましたがなかなか実現は難しいのです。要らないものを捨ててすっきりしたかと思ったら、すぐに開いた隙間になにかを入れたくなるのです。あいている隙間があるからこそ気持ちよく暮らせるはずなのに。佐々木さんが今最も優先していることは、モノよりも経験だそうです。今の主なお金の使い道は旅行で、昨年も母親と南米を旅行しました。ミニマリストはモノに対する欲望を捨てて質素な生活をし、モノに支配されないように暮らすのを目標に生きるのです。

たくさんのモノが邪魔になる?

モノがたくさんありすぎると捜すのに時間を取られてしまって、1日24時間しかないのにまるで「時間泥棒」のように感じてしまう。たくさんのモノは人に幸福感を与えてくれるかと思ったらそれは幻想に過ぎなかったのです。私が一番あんなにモノがなかったらよかったのにと思うのは、地震や水害の状況を伝えるニュースを見ている時です。被災地でボランティアの人たちが懸命に片付けをしている場面には、いつだってたくさんのモノが山積みになっています。人が生きていくのにはたくさんのモノが必要なのはわかります。でも少しのモノで暮らしている人もいるし、実際には十分暮らしていけるのです。たとえば、旅行に行ったときにトランクに入っているモノだけでなんとかやっていくことができます。少しの衣類でも十分で、ヨーロッパなど乾燥している地域では洗濯すれば一晩で乾きます。ジーンズだって信じられないほどぱりぱりに乾くのです。以前留学に行った人の話では、行く前はトランクひとつで暮らせるかどうか不安だったそうです。多くのモノに囲まれているのが普通だと思っていたので無理もないですよね。でも日本に帰るときになって自分がなんの不便も感じなかったことに気が付いたのです。トランクひとつでやっていけると分かった時から彼はミニマリストの仲間入りをしたのです。

矛先が変わっただけで欲望は消えない

ミニマリストにだって欲望はあるそうで、それがモノから経験、つまり自分の感情を満たすことに最近はお金を使う傾向があるそうです。ミニマリストの草分けともいえるアメリカ人は「ミニマリストの欲望は矛先が変わっただけで消えることはない」と断言しています。そういえば、以前はものすごい買い物をしていた中国人観光客も、モノよりコトにお金を使うようになったと聞きます。以前ビッグカメラに炊飯器を見に行ったら、なにやら賑やかで何かと思ったら中国人観光客が大勢いました。炊飯器をひとりで何台も買っていくのに唖然とした記憶があります。現在は買い物よりもイベントにお金を使って日本での滞在を楽しんでいるようです。

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