人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

やらかしてしまった仕事上のミス

今週のお題「忘れたいこと」

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忘れることが難しくて、いつまでも付き纏う

 正直言って、仕事でやらかしてしまったミスは一日でも早く、できればすぐに忘れたいものです。でも反面、自分への戒めとして忘れないでおきたいとも思うのです。現実にはきれいさっぱり忘れないと、次へ進めないというか、「またやらかすのではないか」などと疑心暗鬼になってしまいます。だから自分に「大丈夫、大丈夫だから」と言い聞かせて仕事をするしかないのです。それに一度犯したミスに捉われて自信を失うと?いいえ、そんなたいそうな物はありはしませんが、きちんと仕事をしようとしているのにまたもややらかしてしまうこともありました。いわゆる、負の連鎖で気持ちが揺れているせいで、心の動揺が仕事に影響を及ぼすのです。

 その点において、自分がやらかしたミスはさっさと忘れて、苦い思いを脇に置いといて、新たな気持ちで仕事に取り組むしかありません。”天災は突然やって来る”と言われるように、仕事上のミスも突然やらかしてしまうのです。不意に他人に指摘されて、最初は「そんなことあるはずない、まさか」と思うのですが、なんだかんだと話しているうちに認めざるを得なくなります。そんな逃げ場のない状況になると、「やってしまったか!」と覆水盆に返らずで情けない気持ちでいっぱいになるのです。若い頃はそんな穴があったら入りたい状況から、どうやったらうまく抜け出せるかがわかりませんでした。

 当時の先輩のひとりはミスをして周りから指摘されても、平然としていて気にする素振りはありませんでした。たぶん彼女はミスをすることを恐れていなかったし、ミスをしたからといって自分のプライドはちっとも傷つかないのです。一番驚いたのは、ミスをしたのに、もうそれは間違いない事実なのにも関わらず、絶対にミスを認めない人がいることでした。頑として認めないし、謝罪もしないことに呆れかえったこともありました。先輩たちを観察する日々の中で、ミスをした時は真っ先に謝罪して、自分の非を潔く認めるのが一番なのだと学びました。必要以上にがっかりしなくていいし、自己嫌悪に陥らなくていいのです。もちろん仕事でミスをしてはいけないのは当たり前のことですが、仕事にミスはつきものです。皆内心ミスを犯さないかといつも心配しています。でもそんな頼りない、危なっかしい気持ちでは仕事は出来っこありません。漠然とした不安を打ち消して、強い心でもって仕事に取り組んでいるのです。つまり、自信を持って、やる気を出して仕事をしているのだと思うのです。

 それから、世間でよく言われる仕事とプライベートを分けるということは口で言うほど簡単なことではありません。どこかで聞いたことがある「会社を出た瞬間、仕事の事を忘れましょう」を実践することは至難の業です。会社から出て地下鉄の駅まで歩いている間に、ふと仕事のことが頭に浮かび、「あの件はあれで本当によかったのかなあ」と考えてしまったり、あるいは電車に乗っている時に、同僚に言われたことが気になってみたりと、なかなか仕事モードを抜け出せないのです。その日会社であったことはとりあえず忘れて、リラックスしたいのに、会社から離れてもまだ付き纏ってくるのです。逃れたければ、考えなければいいのですが、自分をコントロールできない私は深みに嵌ってしまうこともありました。気になってしまったら、もうダメで家に帰ってからもそのことを考えて悶々としてしまうのです。

 うまく気分転換ができない人間の典型のようだった私ですが、さすがに苦しくなって少しはラクになりたいと思いました。どうすればいいのか、その答えを探して自己啓発本を読み漁りました。多くの本を読んでわかったことは、誰も自分に最適な方法は教えてはくれない、正解は自分で導き出すべきものだという、まぎれもない事実でした。

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