人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

サルと友達になる才能と教育

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ニホンザルが遊び相手

何年か前の夏、兵庫の淡路島の観光施設、淡路島モンキーセンターで野生ザルの「政権交代」がありました。横暴な新ボスのイッチャンを3匹が襲いその中のアサツユが政権を奪取する瞬間を目撃したのが、延原早紀(のぶはらさき)さんという9歳の女の子です。野生ニホンザル約180匹を餌付けしているモンキーセンターを経営している夫婦の一人娘だそうです。山の中で暮らしていて近くに遊び相手がいないので、小さい時からサルと戯れていました。そのせいか、6歳になった頃にはサルとおでこをくつっけあうほど仲良くなって、目つきや顔のしわ、体格で見分けられるようになったそうです。一緒に遊ぶだけでなく群れの掟も知りたいと思う探求心も旺盛のようです。フランスのテレビ制作会社がサルの取材に訪れて欧米で放映されて日本でも話題になりました。

小さい頃からサルといつも一緒で餌をあげたり、フンを掃除したりして、サルたちにその存在を認められています。ひょっとしたら、サルが話している言葉も理解できるのかもと想像してしまいます。もしそうだったら、この女の子は素晴らしい潜在能力を持っているのですよね。彼らは彼女のことを人間だとは認識してはいないかも、きっと自分たちと同じ生き物だと思っているでしょう。子供の頃テレビで見たオオカミ少年ケンやターザンを思い出させる、まさに野生児ではありませんか。なのに普段は普通の小学校に通いピアノや水泳を習い、携帯でゲームもするらしいです。サルの世界と人間の世界を自由に行ったり来たりして、二つの世界に住んでどちらも楽しんでいるようです。多言語の世界に住む人のように脳機能が活発に機能して、場面に応じての適応能力が高いのでしょう。

この女の子は将来、センターを継ぐのに相応しい素質を備えているのと思われます。でも本人はかっこいい客室乗務員に憧れているそうです。現代っ子なのでそれも自然な答えですが、自分の夢を実現してからサルの世界に戻っても遅くはないでしょう。また大学で勉強したり、留学したりしてまだ知らない世界を見てきた後、サルの研究者にだってなれるのです。彼女の未来は想像するだけで楽しいです。

今話題の佐藤ママってどういう人?

一方で、新聞週間ということで、佐藤亮子さんという教育アドバイザーの人の記事が載っていました。毎朝新聞を読んでいるそうで、戦争の記事はなんと泣きながら読むから、子供に「ママ、また泣いてる」と言われているみたいです。子供に「読みなさい」と言ってもダメで、記事を示して語りかけていたら、いつのまにか子供も読むようになったのだそうです。そして、「ママはこう思う」と言うと、「ママはそうだけど、僕は....…」と自分の意見が出てくるのだと。ここで、この人って誰なの?と疑問が沸いてきて、最後のプロフィールを読んでみると、3男1女を育て全員が東大理Ⅲに合格とありました。それで、この人があの有名な佐藤ママなのだと分かりました。新聞の書籍広告のページでよく見かけましたが本を読んだことはなかったのです。でもこの記事だけで、世間でいうステレオタイプの教育ママではないことがよくわかりました。

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