人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

省エネの機能が付いたエアコン

今週のお題「マイベスト家電」

最新のエアコン、でも気になるのは電気代

 最新家電と言っても、別にないしなあと思っていたら、あった、ひとつだけ。それはエアコンで、3月に買っては見たものの、使ったのは数回だ。量販店に行く前は三菱の霧ケ峰を買おう固く決めていた。それと言うのも、テレビのCMを散々見たせいで、「なんだか、とてもいいらしい」と思い込まされていたからだ。その一方で私の頭の中にあったのは、エアコンは電気代がかかるので、どうせならもう少し値段が安くて、手軽に使える暖房器具はないのだろうか、ということだった。ネットで検索してみたら、セラミックヒーターと言うものがあることを知った。値段は4千円で、センサーで人の動きを感知して、ONとOFFを切り替えてくれる優れ物だ。この機能があるおかげで、点けっぱなしが防げるので節電にもなるようだ。

 量販店に行って、エアコンを見せてもらうついでに、店員にセラミックセンサーのことを聞いてみた。すると、近くにある暖房器具の売り場に連れて行ってくれて、メーカーが違う2種類のセラミックヒーターについて、機能を説明してくれた。彼の話によると、これらは残念ながら、手元を暖かくするだけで部屋全体を温めることはできない。その点でエアコンの機能にははるかに及ばないのだと言う。それでも、実際に使ってみないことにはわからないので、私はダメ元で購入することにした。

 お目当てのエアコンについては、「霧ケ峰が欲しいんですけど」と最初に言ったら、「こちらの方が値段も安いし、機能も見劣りしませんよ」と別のメーカーの商品を勧めてきた。そのエアコンもセンサーが付いていて、人の動きを合わせて運転の切り替えをするらしい。実際、家で使ってみると、人の気配を感じなくなると、それまで噴き出していた風がピタリと止まった。最近の世の中の一大関心事のSDGsの流れに添った省エネ構造になっている。

 ついでに買ったセラミックヒーターはどうなったかと言うと、悲しいことに出番があまりなかった。臨機応変にエアコンと合わせて有効活用しようと思っていたのに、面倒臭がり屋の性格が災いしてか、賢く立ち回ることができなかった。本当のところは一人用のホットカーペットで程よい寒さの時は間に合っていた。厳しい寒さでどうにも我慢ができない時はもうお手上げで、エアコンに頼る生活になる。だから、中途半端な暖かさのセラミックヒーターは、私にとっては無用の長物になった。側に置いてあると目について邪魔になるので、押し入れに追いやった。"去る者は日々に疎し”で今まですっかり忘れていた。セラミックヒーターを使ってみて、エアコンの偉大さを痛感した。

 省エネ効果があるエアコンは今年の夏に大活躍してくれる予感がする。だが、気になるのは電気代で、たいして電気を使っている感覚が無いのに、なぜか電気代はうなぎ上りだ。部屋の電気だって昼間は使っていないのに、それなのに以前と比べるとどんどん上がっている。幸い私の部屋は南側と東側に窓があるので、夜寝る時は窓を全開にして寝ている。窓の向こうはお隣の家の庭で緑がいっぱいある。そこを冷たい風が通り抜けるせいかとても涼しい。まあ、今のところはである。だが、風が吹かなくなり、湿度が今以上に上がったら、これはもうエアコンに頼るしかないだろう。

 余談だが、お隣の家は一年中、冬でも夏でも夜になると雨戸を閉めて寝ていた。冬ならわかるが、暑い夏にどうしてといつも疑問に思っていた。それに燦燦と太陽の光が降り注ぐベランダがあるのに、洗濯物が出ていた試しはない。どうやら部屋干しのようで、外から覗かなくても、部屋の中に洗濯物が干してあるのがカーテンの隙間から見えた。そんな私にとっては摩訶不思議なお隣の家にも去年あたりから変化が起きた。夏になったら、雨戸を閉めなくなった。本当なら、エアコンをつけて締め切るのに、網戸にして開けっ放しにしていた。それにベランダに屋根をつけて洗濯物も干すようになった。これはいったいどうしたのだろうと仰天した。もしかしたら、これは世の中の流れで、お隣もSDGsに目覚めたのだろうか、謎は深まるばかりだ。

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