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新薬はコロナ患者を救えるのか

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新薬を重症患者に躊躇なく使う

 昨日の「アウトブレイク」の続きです。「会社の管理が厳しいので試験薬の予備の2瓶しか持ち出せない」と旧友が渡してくれたクスリを無事にカナダまで持ち帰りました。問題はどうやって患者に投与するかですが、幸いにも、アンヌ・マリー博士の夫が病院の医師なので協力してくれました。少しの間担当医を足止めしてくれたので、何とか新薬を投与することができました。万一投与する前に発覚したら危険を冒してまでボストンに飛んでいった意味がありません。それに何より患者の命を救うことができないのです。まだクスリを投与している最中なのに、担当医が重症患者の病室に入ろうとするので、もうハラハラドキドキです。何とかごまかして事なきを得て、これで一安心とホッとした表情のアンヌ・マリー博士。倫理上の問題は別にして、新薬を投与した患者は見る見るうちに快方に向かったので、博士の判断は正しかったようです。

家に居ながら病室の患者と会話できる!

 実は1か月ほど前からある小学校では風邪が流行っていました。インフルエンザではないかと思われるような熱と咳がでる症状がありました。フェレットをもらった子供も1週間ほど学校を休んでいたのです。この動物が家に来るとすぐに咳が出ましたが、不思議なことに次第に良くなってきたのです!それでフェレットを連れてきた男性が子供と学校の友達を遊園地に連れて行きました。その後子供の母親が知り合いの子を預かったら、その子が新型コロナウイルスに感染しているのがわかりました。小さな子供が隔離されてしまうのですが、ちゃんとビデオシステムで会話できるようになっているのです。iPadのような端末が用意されていて、家に居ながら病室の息子の様子を見られて会話できてしまうのです。日本だったら、会話できるだけでも満足してしまうのですが、この母親は違いました。息子とじかに面会できなければ彼女は満足しませんでした。「2分でいいから息子に逢わせて!」と母親の心情を訴えて同情を買おうとします。それが通用しないとわかると強行突破しようとします。それでやむを得ず「警察を呼びましょうか?」と協力を求めたらおとなしくなりました。

患者の選別を余儀なくされた博士はどうするのか?

 重症患者に新薬を投与して効果が得られると確信した博士は旧友にさらなる協力を求めて連絡をします。でも繋がらずにイライラしてしていたのですが、ボストンでは博士の執拗さに辟易していた旧友がモントリオールに向かっていました。折しもパートナーが感染したかもと心配する大臣に博士は自分が新薬を使ったことを告白します。今のところ効果は出ているので、すぐにでも大臣の承認が欲しいのだと頼み込みます。大臣は新薬で助けられるならと検討することを約束するのです。偶然にも、大臣のパートナーは子供にフェレットを買い与え、子供たちを遊園地に連れて行った男性だったのです。人間は自分の大事な人が感染したかもという事態になると、藁をもつかみたくなるものらしいです。

 感染が拡大し、病院には67人もの新型コロナウイルスの患者が入院しています。それなのに、ボストンから駆け付けた旧友は今送れるクスリの数は20人分だけと言うのです。製造工程が複雑なクスリなので大量生産ができないためです。「私に患者の選別をしろというの?」と憤る博士ですが、果たしてどうするのか。今後の展開に目が離せなくなってしまいました。

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