人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

新しい生活様式の本屋とカフェ

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立ち読みは自粛を!

 昨日、書店に行けなくてつらいと書いたばかりですが、新聞の記事を読んで現実をつきつけられました。経団連や各業界団体がまとめた新型コロナウイルスの拡大を防ぐガイドラインが載っていたのです。政府の専門家会議が提言する「新しい生活様式」に基づいて作られています。それによると、『書店、図書館においては、立ち読みの自粛、閲覧した資料は直接戻さないで、返却台に置く』などの厳しいルールが要求されています。考えて見れば、接触をできるだけ避けるという点からは実に常識的なことです。他人が触った本はこの時期だからこそ触りたくないのが人の心というものです。

 コロナが流行る前はたいして気にもしなかったことが感染のもとになるわけです。それにしても、本屋で立ち読みができないというのは致命的です。本屋での楽しみを奪われることなど想像もしなかったお気楽な自分が恥ずかしいです。『コロナが終息したとしても以前の生活に戻れるわけではない』という言葉の意味を遅ればせながら理解しているところです。本の森を彷徨うこともできないし、座って本を選ぶこともできなくなるのが本当に現実になるのでしょうか。大型書店では椅子が用意されているところがありますが、ガイドラインに従えばたぶん使用禁止になる可能性が高いです。だとしたら、これからリアルな書店は生き残って行けるのか大いに疑問です。本は直接本屋で買うものではなくて、ネットか電子版で手に入れるのが当たり前になるのでしょうか。そんなことになったら本屋の存在意義はないし、本好きにとってはさぞかし寂しい世の中になるので残念でなりません。

カフェでないと勉強できない

 正直言って今一番つらいのはカフェに行って気分転換できないことです。語学の勉強、特に中国語の勉強をカフェでやると集中できるので達成感があったのです。長い時間は集中できないので、2時間程度と時間を決めるとなぜかやる気が出るのが不思議です。気が散ってしまう家とは違って時間を決めて目の前のことだけに集中できます。何よりも自分の世界に入って勉強する周りの人たちの影響が大きいと言えます。知人の話によると、最近は女子高生でも家では勉強できないのでスタバに行くのだとか。今のこの時期、彼女たちはどうしているのか気になってしまいます。もしかしたら、家でもちゃんと勉強する習慣ができているのかもしれません。

 そこで先ほどのガイドラインを見ると、これからの飲食店、例えばカフェでも客と客との間隔を最低1m(理想は2m)開ける必要があるそうです。その点では回転率を上げるためにカウンター席を増やすなどして集客をしていたチェーン店にとっては大打撃です。自粛から営業を再開しても、サービスを提供できるお客さんは以前よりは減ることは確かです。素朴な疑問として店を維持して行くためにどうすればいいかを考えなければなりません。一番安易なのは提供する商品を値上げすることだと思うのです。本当に利用したい人にだけ来てもらうやり方です。そういえば、今朝点けっぱなしにしていたテレビで丸亀製麺のことを耳にしました。なんでも、かけうどんを150円から70円値上げして220円にすると発表したそうです。値上げ率は全体で5割以上とのことです。これから先は、安くて美味しいコーヒーとか美味しいうどんというのはなくなってしまうのかもしれません。

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