人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

外出自粛で知る新聞のありがたさ

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新聞が引きこもりの日々に潤いを与えてくれる

  外出自粛で自由に行きたいところに行けない日々が続いています。そんな寂しい生活に潤いを与えてくれるのは毎日配達される新聞です。もちろんテレビでも、スマホやパソコンでも最新の情報は手に入れることはできます。でも、テレビでは全体のほんの一部の情報ですし、スマホやパソコンでは自分の興味ある情報だけ読もうとする傾向にあると思うのです。確かに以前の忙しい日々では新聞の一面しか見ないこともあったのですが、今はゆっくりと読む時間があります。図書館や書店が閉まっていることが多いからか、活字が恋しくなるのです。家から歩いて行ける小さな本屋は営業時間を短縮して開けているのですが、この連休前までは人ひとり居ませんでした。店の前をいつも通っていたのですが、やはり気軽には入れない雰囲気です。ところが、ゴールディンウィークに入った途端、信じられないことに人がウヨウヨいるのです。おまけにレジの前には会計を待つ人の列ができています。

 学校が休校になって、学習ドリルがかつてないほど売れているそうですが、なぜ大人の本は売れないのか気になっていたのです。ポカ~ンとあいた暇な時間を読書に使えば、あっという間に一日は過ぎてしまいます。こんな時でもない限り本に埋没できる機会はもうないかもしれないのです。だから、これからの不安をしばし忘れて、何かに熱中することもこの時期を乗り切る秘訣なのだと思います。

ヒマラヤにはアンモナイトの化石がゴロゴロ

 以前新聞で見つけたアンモナイトに関する記事は、ヒマラヤの村で巨大なアンモナイトに出会った話でした。アンナプルナ連邦の麓にある標高3800m の村に行き、直径1m40cmのアンモナイトに実際に触れてみたそうです。アンモナイトといえば、カタツムリのような形の貝ですが海の近くでなくてなぜ山岳地帯にと疑問が湧きます。この話の筆者は詩人で登山家でもないのに、何度もヒマラヤの山岳地帯を歩いているそうです。ヒマラヤのカリガンダキ川で拾った、旅のお土産とも言えるアンモナイトは宝物だそうです。

 「なぜヒマラヤのような山岳地帯にアンモナイトがゴロゴロあるのか」。そんな疑問の答えは簡単です、つまり大昔はそこは海だったからです。なんと、ヒマラヤは高山に行けば行くほど、海底にたどり着くのだそうです。『中生代の後期、インド亜大陸はアフリカ大陸と分裂して、北上を始めて、ユーラシア大陸と衝突した。もぐりこみ運動を開始し、インド亜大陸ユーラシア大陸との間にあった海がなくなった。そしてその海底が立ち上がって、標高8000mのヒマラヤ山脈が出来上がった』らしいのです。

 その説を証明するかのように、エベレストの山頂からウミユリの化石が出てきます。アンモナイトもカリガンダキ川付近の標高3800m以上の地層から豊富に出現するとのことです。『モンスーンの時期に河川が氾濫し、激流が地層をえぐり取る。そのときアンモナイトの入った黒い石を転がして下流に運ぶ。モンスーンが終わり、川底が干上がるようになると、川石の中にアンモナイトは無数に発見できる』。なんと、まあ、壮大なスケールの時間の流れを感じさせる話なのでしょう。こんな夢のような話を知ってしまうと、思わず行きたくなってしまいます。しかし、標高3800mの場所ですから、川でアンモナイトの入った石を捜すのは夢のまた夢にしか思えません。そう考えると筆者の『渦巻模様に心躍る』との感想が理解できるのです。

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